【4階部分は】解体前に見る、旧JR熊本駅。【ハリボテ】

全国裏探訪取材班は、熊本の玄関口熊本駅に来た。

熊本駅は、熊本市街地中心部から南西に2Kmほど離れた場所にあるJR九州の駅だ。
現在は九州新幹線はじめ、在来線の鹿児島本線と豊肥本線があるが、宇土駅を起点とする三角線もこの熊本駅が終発着駅で運用されている。
また、熊本市交通局の熊本駅前電停も接続される。

「旧JR熊本駅舎」2018年現在の様子。既に前面が封鎖っされている。この駅舎の竣工は1958年(昭和33年)。そして1991年に今の外観に欧風化された。

近年の熊本駅は九州新幹線の開業以降発展がすさまじく、駅前にタワマンなど大型施設などが立ち並び立派な県庁所在地の様相だ。

新幹線開通による開発以前、熊本都心から離れた熊本駅は下車してもしょーもない土産もん屋しかない駅だった。しかも、このビジネスホテル「東横イン熊本駅前」が県内一高い建設物という不名誉ながっかり県庁所在地駅の一つだったわけだ・・(笑)

肝心の旧熊本駅を見てみよう。前面から見ると、4階部分が“ハリボテ”となっているwそのハリボテの壁でくまモンが笑っている。う~ん。

見ての通り4階の大部分はハリボテ(笑)

2009年当時の現役時代のころの様子。今は降ろされているが駅舎上の謎の黄色い旗も当時は健在。

旧駅舎前方からは、バリケードが張られ入ることができない様子だ。

旧駅舎を避けるように仮設連絡通路が設置される。これを通り新駅舎へアクセスできるようになっている。

 

裏手に回り、新駅舎から見る旧駅舎。

新幹線高架(左)と在来線高架(右)

旧駅舎を裏手北側から見る。

旧「1番線ホーム」跡。

線路は砂利で覆われ、もう二度と陽の目を線路が陽の目を見ることはない。

 

こちらも旧一番線。駅舎の南部分はすでに撤去が進んでいる。

2009年当時の1番線。

2009年当時は新幹線すらまだ完成していなかった。1番線にはいかにも昭和な「きまもと 熊本 KUMAMOTO」の駅名標があり、いい雰囲気だった。
奥に見える高架は建設中の新幹線、新しい在来線は新幹線高架の手前部分に高架化された。

旧駅舎内の画像もある。

 

市電側のおみやげや跡。ほとんどの什器は運び出され、がっつり解体中といった様子。

改札所跡。右には改札があった。

建具も撤去され、一見何の施設かわからないが、おそらく精算所だったと思う。

インフォメーション跡。西郷ドンの鹿児島キャンペーンが悲しげ・・

旧駅舎改札跡。改札機等JRの資産は全て運び出されている。

緑の窓口跡。こちらもMARS端末等はすでに撤去済み。

なぜかみどりの窓口跡のカウンターに陶器の洗面が・・その上には「指定席申し込みカード」などが乱雑に置かれている。

柱や天井などがむき出しになり既に面影がない旧駅舎内。

完成間近の高架化された「新熊本駅舎」。

(JR九州HPより引用)

この旧駅舎跡を含めたエリアは再開発によって新しい複合ビルになる予定だ。ちなみに完成は2021年。このような新しい物件になってしまっては“裏探”としては用がなくなってしまうのも悲しい限りだ。
名物ハリボテ駅舎が見られるのもあと少しだろう。もうすこしで“現存せず”になるから、ぜひ見といて!

#熊本市 #歴史 #鉄道 #廃墟

(2018)