【若松“市”時代】北九州市若松区、激渋の街並みと「大正町商店街」周辺【繁栄の面影】(3)

全国裏探訪取材班は若松区中心部、大正町商店街界隈にて取材中だが、この大正町商店街には「丸仁市場」という商店街が後ろに連結されていた。
2016年8月には建物を残し閉店、撤去前だったのだがそこのとこを見て行きたい。
丸仁市場は1951年(昭和26年)、旧若松市がごみ収集に使っていた車両庫を露天商に貸し出し営業開始。最盛期は1980年代に40店以上が軒を連ねていた。
大正町商店街を出ると撤去前の「丸仁市場」があった。
この丸仁市場、今はお化け屋敷のような雰囲気だ。
 完全なシャッター街となっているが、往時はおにぎりせんべいのようなカラーリングの意匠に木製のアーケードが組まれ賑わっていたようだ。
 「ごあいさつ」丸正精肉店の移転案内、別の店名と場所で再出発するようだ。
 工事用の什器に囲まれているが、中に入らせてもらうことができた。
 「丸仁市場」というのが見える。さっそく中へと入る。
木造一部2階建て、460平方メートルの広さがある。もちろん店舗はすべて撤退済み。
 最盛期は40戸ほどテナントがあったようだが、最期は4店舗まで縮小した。
 最期まで残った商店主らは自主的に屋根などを補修して営業を続けてきたが、毎年実施する行政の調査で自然災害などでの倒壊の危険性が指摘された。
 営業時のものだろうか、名残惜しそうに食器等が整然と置かれている。
 取材班は一瞬焦ったが、血で書かれたような区画の印がある。
 このような丸仁市場に行政は20年間の賃貸借契約が満了する2016年度末に更新をせず、商店主側もそれを了承。このような物件にありがちな大規模ないざこざは特になかったようだ。
 最初は何屋かは分からなかったが、便利屋でした。家電からエアコンクリーニング、リフォーム大工事、水漏れまで対応。本当か?w
 3か月後の12月に再度訪れると、もうすでに「丸仁市場」はかつての面影なく杭を打たれ跡形もなく消え去っていた。さっぱりしたもんだ・・
 最期まで残った店舗のうち2店舗は他の土地で再開をしている。そして、この地を所有する行政は土地は売却を予定している。
時代は移り変わり、すでに商店街というのは見向きもされなくなってしまったのか・・
全国裏探訪取材班は少し寂しげな気分でシャッターを切るのだった・・
次回、大正町商店街界隈には他にも激渋市場があるのでそれを見て行きたい。
#北九州市 #レトロ #アーケード #路地裏 #現存せず #廃墟 #厳しい
(2016)