【サリン事件】「オウム真理教」「サティアン」跡地を調査する【本拠地】(1)

全国裏探訪取材班は、山梨県の南都留郡富士河口湖町とやって来た。かつてここには非常に狡猾な宗教団体オウム真理教の出家信者用の宗教施設「サティアン」があった場所へと訪れた。15年以上前日本を震撼させたあの事件の跡地は現在一体どうなっているのか、その実体に迫った。

場所は富士山の麓にある全国的にも自殺の名所として有名な「青木ヶ原樹海」の南西側に位置する。

かつてこの町は「上九一色村」と呼ばれていた。かみくいしきむら。日本の中年以上はその聞き慣れない村の名を知っているだろう。1989年オウム真理教はこの地にサティアンと呼ばれる出家信者を集める為の宗教施設を建設した。

表向きは共同生活を営む施設、パソコンを組み立てるだったが、実体は多くの信者が住める共同住居兼宗教施設ならびに兵器、特にサリンをはじめとする毒物の製造施設だったようだ。もしかすると熱心な読者の中には知っている者もいるかと思うが、まだ賑わう前は当時BTOパソコンを資金源にし格安で販売していた。

当時の住民は彼らの行動を不審に感じ独自で行動を監視。当然ながらサリン事件が起きる前から怪しさには気づいていたらしい。独自で24時間監視をする者もいた。

サティアンを細かに監視するも、残念ながらその実体を捜査権もないあくまで自主的な監視だけでサティアンが無機質の建物で覆っていたこともあり、結局、かの有名なサリン事件は起きてしまった。

サティアン跡地に急ぐことにする。あの矢印は教団に入った人間にとってはもう戻れないという意味の片道の一方通行だったのだろうか・・・ちなみにサティアンは宗教施設でもありながら、拷問施設でもあり、また時には洗脳をするための施設でもある。事件当時彼らの学歴を見ると有名大学出身であったことから優秀な大学を出た者は犯罪を犯さないといった根拠不明の倫理感が崩れ去った事件でもある。それだけ教団の束縛が強かった。

しばらくすると一気に開けた場所に出てくる。当時はこの道に荷物を運ぶトラックや信者を乗せたバンや麻原を乗せた高級車が通っていたらしい。

「富士ケ嶺公園」

現在では跡形もなくなってしまったが、当時サティアンがあった場所で現在は富士ケ嶺公園となっている。当時このあたり周辺に30ものプレハブの施設や巨大な倉庫群があった。

 

こちらが当時の写真である。サリン事件当時マスコミによって突撃やら家宅捜索などでたびたびニュースに挙げられたため、もしかすると記憶に残っている読者も多いのではないかと思う。通常宗教施設であれば豪華絢爛で煌びやかであったり、大きな偶像が飾ってあったりするものだが、できるだけお金をかけたくなかったという話であるが、実際のところ事件までカモフラージュができていたことは間違いない。

当時のサティアンの外壁もこんなもの。外観ではわかりづらいが実際には脱走防止用の柵だったりサーチライトがついていたりと念には念を重ねもし反逆者がいた場合はここに隔離し洗脳をほどこしていた。正に一度入ったら出られない地獄のような宗教である。

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(2021)