全国裏探訪取材班は、岡山県笠岡市にやってきた。ここは岡山県の西端の都市で隣県の広島県福山市と都市圏を形成している人口約5万人の弱小都市だ。そんな小さい町に「伏越遊郭」と言う色街があったらしい。早速取材班は現地を見に行ってみた。
「笠岡駅」
「笠岡諸島入口 駅前通り おいでんせえ 笠岡へ」
取材班は山陽本線笠岡駅に到着した。駅を出て右には駅前通りと言う商店街もどきがある。
駅前通りに入ると干物を売っている店だとか、居酒屋だとかが数店あるだけで、まぁ商店街じゃぁねぇな。
そんな商店街をひたすら東方面に歩いていくと、山陽本線の沿線に出る。
「115系」
どうやらこの線路沿いに歩いていくと、目的地の笠岡遊郭こと伏越遊郭に到着するらしい。ひたすら東向きに歩いていくのだがその道すがら山陽本線の主力車両115系が取材班の脇をかすめていく。さすが西日本の大動脈だけあって旅客列車貨物列車共に往来は多い。
「笠神社」
この笠神社と言うのは、この地「笠岡」の氏神的存在であり、笠岡の地名の由来でもあるらしい。
「古城山稲富稲荷神社」
笠神社の南側には古城山稲富稲荷神社という神社がある。その名の通り古城山と言うだけあり1331年(元徳3年・元弘元年)陶山藤三義高によって築城された備中笠岡城があった場所だ。現在は公園として整備され遺構はほぼない。
古城山稲富稲荷神社この県道60号線が通っており、なかなかアクロバティックな光景が広がる。しかもよく見ると下から山陽本線、参道、県道となんと三層構造w
そこからさらに東に進むと、南側に分かれる踏切があり、そこを渡るといよいよ伏越遊郭の結界内へと入って行くことになる。
「伏越一踏切」
その遊郭の名前にもなっている”伏越”という名前は今でも踏切の名称として残されている。
まぁ裏探訪ならいつもの事なんですけど、ちょっと話のネタ鉄道ネタに脱線する。まったく関係ないんですけどこの伏越踏切の踏切って結構レアじゃないですか。警標という上にある×型の標板がない。これは踏切の予告灯かなんかなんですかね?
で、おまけにもう一つの鉄道ネタなんですけど、この踏切の南側にもう一つの古い遺構が残っていた。場所は中央のオンボロの物件の足元にある。
その下には境界標みたいな石杭がある。よく見てみると最近の行政区画とかの者ではないことがわかる。側面には”山”の象形文字のようなものが刻まれている。
「山陽鉄道」
実はこれ、旧山陽鉄道の社紋だ。山陽鉄道と言えば現在のJR山陽本線(旧国鉄の山陽本線)の前身で、1901年(明治34年)神戸-馬関(現下関)に開通させていた民間の鉄道会社だった。
その山陽鉄道の社紋入りの山陽鉄道境界柱というか、敷地境界杭が100年の時を超え現地で放置プレイをかまされているのは少し驚いた。未だにあるんだな。
鉄道ネタだけに少し脱線。してしまったが、もうすぐそこが「伏越遊郭」なんで次回はそこから見ていきましょうか。
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(2021)