全国裏探訪取材班は、和歌山県和歌山市紀の川にかかる「六十谷水管橋」(むそた)を調査しにきた。2021年10月3日にこの上水道が流れる水道橋は突如として崩落した。現地の状況を裏探訪読者にも独自視点からお届けしたい。
場所は「JR和歌山駅」から車で10分ほど来たに行ったところである。10月3日午後3時45分ごろ、画像中央の「加納浄水場」で異常を検知し、市企業局が午後4時10分ごろ、破損を確認したと言われている。
橋脚の上に直径約90センチの水道管が2本通っているが、ともに橋の中央部付近で破損し、一部は川の中へ垂れ下がった。管からは水が川へ流れ落ち続けた。その隣には県道141号線が通っている。1975年3月製。46年目にして崩落。
では早速本題に入ろう画面中央より右側が完全に崩落している。特に気象状況に異変もなく、構造上阪神淡路大震災に匹敵する震度7に耐えられる構造だったという。また橋の耐久年数は48年だったらしく、期限は2023年。今年は2021年の為、46年目の耐久年数以下で役目を終えた。
川の南側にある浄水場から和歌山市北部へ水道水を供給するための唯一の手段らしい。崩落の影響で川の北側の地域で約6万戸で断水が発生。では接合部など見れる範囲はたくさん覗いてみよう。うわ〜これは盛大にやらかしてんなぁw
どうも水道管の中は錆びているようだ。昔のガスや水道にはよく鉄管が用いられていた。そのため時間の経過によって風雨または水分からのダメージを受け、今老朽化が大きな問題点となっている。接合部断面は比較的綺麗なため、最終的にはどうもねじ切れたのようなダメージは受けていないよう。
崩落した部分の支柱がえぐれている状態が配管の重さを物語っている。ちなみに1ヶ月前の目視点検では問題がなかったそう。いや、目視で確認できないようなストレスがどこかにかかっていたから崩落したのだろう。和歌山市の回答としてはなぜ崩落したのかわからないと回答している。いやいやwお前ら何してたの?
本当に隅々まで点検したのか気になるところだ。橋の状態から見るにアーチの垂直材が切れた可能性も考えられる。垂直材が切れ、水道管が垂れ下がり、曲げのモーメント増大し、切れた垂直材の隣に力が加わり変形しアーチ破壊し崩落したと考えるのが今の現時点では妥当だ。マジでいったいどんなメンテナンスをしてたのだろうか。次回も見ていく。
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(2021)