全国裏探訪取材班は、石川県加賀市のDEEPスポット「ユートピア加賀の郷」こと加賀寺に来ている。遊園地は潰されてしまったんですけど、寺院の加賀寺はいまだに健在。なんだかんだでメインはこの大仏なんでその大仏を見ていきましょうか。
「真言宗大本山観音院加賀寺」「加賀大観音」
兵庫県淡路島の某むち打ち観音大仏と違い、加賀寺の観音様は結構正統派。むち打ち観音みたいに造形が荒い安普請大仏ではなくしっかりと造形が細かい。
ほら、胸元のこんな首飾り?なんかも、結構造詣が細かいです。丸体とかもちゃんと表現できてるし。
頭部はこんな感じ。像の表現は金色で彩色されているようなんですけど、長年の風雨や太陽光の熱線や紫外線で艶をなくしてしまっている。完成当時は金ぴかだったんでしょうけど、メッキが剥がれた状況というのはこのことなのか。
観音様の冠にある意匠も、こんな感じで立体感がすごくてそれなりに金はかかっていそうに見える。奥まった陰の部分は金色の塗装はまだ剥がれていないようだ。
首の部分にある窓。これを見るからに表面のコンクリートの被り厚は30cmほどあるように見えるので造り自体は結構堅牢なようだ。
塗装こそ剥がれクラックが入っているように見えるが、むち打ち観音とは違い表面がガッツリ剥がれている部分などは無くまだ何十年は耐えられそう。
加賀大観音を上から見るとこんな感じ。普段あり得ない角度ですけど空撮で様々な角度からチェックするのも悪くないな。頭のてっぺんはどうやら穴が開いてるのか。
頭頂部を拡大してみる。やはりメンテナンス用の穴が開いているようだ。本来潜水艦のハッチのごとく扉がついているべきだが蝶番だけが残され扉がなくなっている。落雷で破損したんでしょうかね。でも、その横にある航空障害灯はケースがパカッと開いており電球もない。ケースが開いたままなので雨水も入ってるし・・大丈夫か?w
さて、取材班は地上に降りた来た。真上から見たように観音様の周りは廊下で囲まれており、無数の灯篭も建立されているみたい。
「観音像胎内巡り案内」
ここが観音様の出入口。残念ながら現在は閉鎖中だった。せっかく観音様の胎内巡りをしたかったんですがそれは叶わず。やはりこんなバブル巨大建築はメンテナンス作業が大変なんでしょうかね。
閉鎖されたドアから中を覗いてみると、壁にはびっしりと金色の観音パネルいみたいなものが貼られている。これはこの観音様が運用されていたころは一枚3,000円で祈祷した参拝者の名前が書かれていたようだ。こんなもので3,000円を納めさせて現在存続不可能ってどんだけどんぶり勘定だったんでしょうかね。
「ユートピア加賀の郷」の「加賀寺」境内まだまだ残りの部分があるんで、次回最終話はまだ見ていない部分を徘徊していきましょうかね。
#B級スポット #お金 #やりすぎ #アレ #ズタボロ #バブル #ホテル #マニアック #レトロ #巨大建築 #廃墟 #放置プレイ #温泉 #無駄遣い #神社仏閣 #空撮 #芸術 #観光地
(2021)