全国裏探訪取材班は、福井県越前市の「尾花遊廓」を探訪している。前回までもいろいろ見てきたんですけど、今回はまだ見ていない尾花遊郭の北側周辺を見ていきたいと思っている。いったいどんな物件が残っているのだろうか見ていきましょうかね。
さて、仕切り直してまた大通りを歩いていきましょうかね。この大通りにはかつてたくさんの妓楼が立ち並んでいたようだ。実際、赤線が廃止された後も怪しい営業は少しの間だけ続いて居たという。
全国遊廓案内の続きも見ていこう「明治三十二三年頃に同業者が組合を組織して現在の許可地に移轉したものであるが、當時二十八軒あつた同業者が、現在では二十三軒に減つて居る。」
こちらは大通りに面するとある民家の1回部分。別に変わった様子はないようだがよくご覧いただくと・・
壁には扇形の加飾があったり、当時の物と思しい意匠が今でも残されているようだ。
そして天井を見てみると、明らかに民家とは思えない造りだ。明らかにかつての妓楼の玄関の感じ。例えば大分のココなんかもこんな作りだったか。住人の方にお話を聞きたかったがあいにく留守のようだった。
2階を見てみるとこの通り妓楼にありがちな窓もありますね。しかもよく見てみると中に丸窓があるのがお分かりいただけるだろうか。
そしてその物件の隣にもかつて妓楼のようなものがある。縦格子の1階部分が艶めかしい。
この縦格子を見よ。素晴らしい遺構が今でも残されている。かつてはこの奥から女が手を振っていたのだろうか。
端々をよく見ていっても、細かな意匠も今でも残されていた。この辺はさすが旧國庁があったところだ豪勢なイメージ。
「娼妓は九十五人居る。が縣下の者よりも高知縣、大阪府等の女が大半を占めて居る。娼妓は居稼ぎ制で送り込みはやらない。遊興は時間制で廻しは取らない。」
「ビューティサロン 古都」
この物件なんかも怪しい物件っぽかったんですけど、現在は美容室をやっているのか。転業美容室ですかね。でもこの古都というネーミングがかつて越前国のメインの都市だったところから連想しているのか。
この物件も近代化改装されまくってて正直よくわからないんですけど、元は妓楼なんですかね。
玄関先には大きな石で石畳のような設え。こう言う所から当時の雰囲気を感じ取るのも遊郭探訪の面白いところではないか。
「尾花分」
尾花という地名は残念ながら現在は消失してしまったが、電信柱には今でも残っている。困ったときは電柱を見よ。こんな格言があるぐらいですからね。今作った格言ですけど。
そんな「尾花遊廓」の大通りを歩いていくとついに北の端に到達。まだまだ見どころはあるんで、次回もお伝えしよう。
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(2021)