全国裏探訪取材班は、和歌山に来ている。近畿地方以外の全国の読者からすると一言で和歌山と言われても・・・となると思うんですけど「南紀白浜」と言えば年配の読者であればわかる読者も多いはず。海外旅行がポピュラーではない昭和では、南紀白浜とか九州の宮崎って新婚旅行のメッカだったんですよね。だからほら、地方空港も比較的に早く設置されたんですよね。で、例に漏れずここにもかつて色街があったという。
「南紀白浜・白良浜」
ここが、かつて新婚旅行のメッカと呼ばれた白浜・白良浜だ。現在は関西の南の奥座敷として地位を譲っている。
「ハマギンザ街道」
そんな白浜の白良浜から1分ほど内陸に入った所に、ハマギンザ街道という白浜の飲食街的なものがある。
いやぁ、この飲食街も結構オンボロだなぁ。この物件なんかもかつては最新鋭の物件だったんですけど、こんな感じでズタボロだ。
「ようこそ湯の町白浜へ」「安い!美味しい!楽しい! 銀砂商店街」
現在はハマギンザと呼ばれているが、前は銀砂通りと呼ばれていたのか。安い!美味しい!楽しい!ってのもいかにも昭和風だな。
看板の右端には和服を着た女性がこちらを向き微笑んでいる。これはかつての色街の名残だったりするんでしょうか。さて、裏探訪へと向かいましょうかね。
ハマギンザ街道(銀砂通り)から南側を見てみよう。高台に白浜はまゆう病院などが見えるんですけど、手前にやたら古い木造建築が見る所があるじゃないか。臭うな。
取材班は早速その物件に近づいて行ってみるとしよう。おう、雰囲気といい中庭のある立て方といいこれは完全に当時の妓楼っぽい。
「シンチ」
しかも、そこにある電信柱にはご丁寧にシンチ(新地)と書かれているではないか。これは完全にビンゴですね。飛田新地はもとより、関西では遊ぶところを○○新地とか言ったりするのは熱心な読者ならご存じだろう。
近寄ってみて行きましょうか。まぁビンゴって確信したんですけど、近寄ると丸窓の意匠があったり、玄関が真横に取り付けられていたり怪しさがひと際際立つ。
どうですか、この雰囲気。いいでしょ?丸と菱。素晴らしい意匠だな。ほんと昔の人ってお洒落よね。
2階部分を見上げるとこんな感じ。完全に雨戸が閉められていて、小綺麗なんですが生活感はほぼない。もう主はこの世から居なくなったのか。
玄関の行燈はかまぼこ型のものだ、これはあんまり見たことのない形だな。電話番号の札が掲示され、番号が3桁なのもかなり古い。
「ヒク」
玄関わきにある謎のヒクと書かれちたもの。これは何なのか。ドアの機構なのかそれとも郵便受け?なのか。ヒクと書かれているので引きたいんですけど、なんか怖いんでちょっかい出さず見るだけにした。
今日はここまで。次回も「白浜遊郭」を見て行きますよ。
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(2020)