全国裏探訪取材班は、今回は京都に来ている。今回お伝えするのは「五条楽園」。ここには象徴的な妓楼三友楼や、ド迫力の木造三階建ての五條会館歌舞練場などの物件が今でも残り、旧赤線地帯の雰囲気を色濃く残している。
五條会館から北側に歩いていくとこんな感じの路地。そういや15年前にここを訪れた時はまだお茶屋の軒先にぼんぼりが吊るされていたっけ。
「梅鉢」
この梅鉢も三友楼と同じく唐破風の純日本の作りだな。ここも確かソッチ系のお茶屋だった記憶があるな。
2階の広縁にアルミサッシがはめられているが、手すりなんかは当時のままだな。
「お茶屋 梅鉢」(2005年撮影)
過去の写真フォルダをあれこれ探しているとこの梅鉢の当時の姿が記録されていた。これはまさに現役の五条楽園だった時のことか。当時こんな感じのお店ではあんな事やこんな事が行われていた。
さてまだ物件を見にいきますよ。こんな感じの路地。自転車やバイク、軽自動車は余裕だが、3ナンバーの車じゃ厳しい感じの路地。15年前くらいからそうですけど、人はまばらだな。
五条楽園を見ていると、和洋折衷はこの事なのか。と思わせられるほど和と洋が絶妙にマッチされている。ハイカラだなぁ。
この縦の格子に丸い壁がまた良いんですよね。さて横に壁面も見ていきましょかね。
「七条地域 暴力対策協議会協力員」
会津小鉄会なんかも縄張りなんですけど、こんな札を掲げて良いんでしょうか。嫌がらせされなかったのか。それともズブズブだったのか。
壁面はこんな感じ。いかがだろうか。こちらもカーブと直線、丸と四角が配置されている。丸の中のステンドグラスもカーブと線が絶妙に組み合わさる。
こちらも妓楼だな。カフェに改築されている。しかも軒下の行燈も改装されているとはいえ現役。良い感じにリメイクしていますね。
「お茶屋 井上」
さらに別の2階が雨戸で締め切られた物件。かつて遊郭だった物件があるな。ここもコロナ終息したと見たら外人向けにカフェなんかにするんでしょうかね。
「お茶屋 井上」「お茶屋 銀水」(2005年撮影)
その2階が雨戸で締め切られた物件を別角度から当時撮影された写真があった。今は井上の看板は無いが当時は看板があったんですね。手前は銀水か。
こちらは撮影ポジションを妓楼とカフェー建築をミックスさせた構図。見事な和洋折衷になっている。こんな風景が見られるのも五条楽園のおすすめポイント。
その通りを奥に歩いていくと、またまたこんな感じ。同じ京都にあるココなんかも結構な数の妓楼がりますけど、さすが京都市内の鄙びた旧赤線地帯だけあって多数の物件が並ぶなぁ。
ほら豆タイルもこんな感じで今でも健在。基本ピンクのタイルなんですけど、その中に青と赤の豆タイルがツガイになって配置されたいるのは男と女の関係を表しているんでしょうか。
五條会館歌舞練場の筋から、直角に路地を入り河原町に通りに通じる路地を入っていく。
次回も「五条楽園」を歩き回りますよ。
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(2020・2005)