全国裏探訪取材班は、福岡県久留米市に来ている。ここにはかつて存在していた遊郭跡があるとタレコミをいただき、取材にきた。

久留米市中心部からそう遠くないところに、「原古賀町」がある。ここかつてには久留米市は最強と言われた「日本陸軍第18師団」があり、軍都として戦前は大いに栄えた。

ここ原古賀町には「旧陸軍歩兵第48連隊」が駐在していた。この原古賀町はその昔「桜町」と呼ばれ、軍隊ともに発展し、戦後衰退をした「桜町遊郭」があった。ここでも軍隊と風俗がセットパターンで栄えた町である。世の中には血気盛んな男を受け止める場所がどこの国でも町でも必ず必要である。

これが現在の原古賀町なのだが、都市部に近いこともあってか、開発が進んでおり、この画像からは一見何か痕跡を見つけることはできない。本当に桜町なのかよくわからない。

一見、何の変哲もない道なのだが、こういった時に着目したいのはわざわざ切らずに道幅を狭くするほど大事な昔からある木である。

木を見ると桜の木であることはわかる。ほう・・・桜町だけに、桜の木なのか・・・と、こういう時に注目すべきなのかは木だけではない。木のそばにある電信柱にある白い札に着目をする。

「桜町支」
NTTが電柱につけている電柱番号札である。熱心な裏探訪読者であれば、もうお察しであろうが、旧名称を探すにはこういった昔からあって変わりにくいものにフォーカスしていくのは鉄則ですね。ここが桜町であったことは間違いない。

少し歩いてみると、こういう細い路地が未だに残っている。そもそも隠したいことは大通り沿いにすることはないからな。これも鉄則。行ってみることにしますよ。

おやおや、急に不格好な建物が登場しましたよ。明らかに増築を繰り返して不格好になり家のバランスを崩している建物だな。家も傾いてヤバそう。大体遊郭を再利用する時にはこういった使い方を全国で見るな。

路地の続きを歩くといかにも後から建て増ししましたと言わんばかりの雨どいの朽ちた怪しい建物がでてきましたよ。土台も古そうだし、配管を見て外にむき出しの配管はほとんど後から設置した為に這わせたものだ。画面右側の電信柱より右側はかつて建物があり、非常に道幅が狭かったことがわかるな。

ここが入り口なのだが。おわかりいただけるだろうか。玄関からの出入りがわからないように工夫された入り口である。例えばこの室外機を置いてあるところに長めの暖簾をかけたらどうだろうか。

細い路地裏ににわざわざ玄関の出入りを見せなくするギミックを設ける必要はない。つまり、出入りを知られたくない理由があるからそうするのである。違法店が営業していたのか、それとも非常に高級店だったかもしくはそもそも営業自体表向きやってなかったか。

この格子もそうだ。正面からはまったく見えない。斜めに木が入っているため、夜となれば灯りは漏れるので、営業中なのか、閉店しているのかは確認できる。恐らく料亭と見せかけた風俗店だろうな。
さて、次回も「原古賀町」をみていきましょうかね。
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(2020)