全国裏探訪取材班は、大分の「菡萏(かんたん)遊郭」に来ている。さて前回は空撮でざっと全体像を写してきたんで今日は地上で散策していきましょう。
さて、この物件はかんたん遊郭の南側を通る国道10号線に1番近い物件だ。これだけでも充分面影を感じさせる。
2階の手摺りもこのような感じで加飾されている。
「天然温泉 松乃湯」
遊郭といえば必ずと言っていいほど、標準装備の物件もある。それがこの松乃湯。いわゆる銭湯風なのだが、天然温泉と言うのはさすが温泉県言えか。
「あと、もう一つ。遊郭と言えば、なんですか?分かる生徒は手をあげてください。はい!ではそこの君!」「先生!それは質屋だと思います!」「正解!君はよく勉強してるね。」
「質屋」
そんな授業の様子が聞こえてきそうなほど典型的な遊郭だ。遊郭≒質屋と言っていいほど付き物ですからね。「はい!ここテストに出ますよ〜」w
この国道10号線のかんたん交差点から南側には、柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)への参道となっている。
「柞原八幡宮」
参道の入り口すぐに遊郭があると言うのも、精進落としとかその類ですかね?豐後國一之宮柞原八幡宮というくらいなので、その昔は参拝客が多かったのは間違いないと思われる。
さて、南側からかんたん遊郭に再び入っていきましょうかね。
元々の妓楼は9割以上は既に存在しないようだ。その代わりと言ってはなんだかここにも現代版の貸座敷がありますよ。
「COCO de WORLD」
その現代版貸座敷がこちら。ココでワールドとか言うケッタイなネーミングセンスだけはどうにかならないんでしょうか。まあ、ホテルとは言え実際半分はインスタント恋愛と言うのは容易に想像がつく。やってる事は変わらんということか。
少し引いてみると、現代の貸座敷と元貸座敷と言うか遊郭の新旧コラボレーションも見ることができる。
「カンタン支」
念のため記載するとここの住所は、大分市生石港町2丁目なのだが、電信柱には「カンタン」という文字が残っている。迷った時は電信柱を見ると旧名称が残っていることが往々にしてあるので、ここも見逃さないように。
このかんたん遊郭は当時は良い景色を眺めることも出来たらしく、全国遊郭案内にも「景色は殊によい」とも記されている。現にマンションの壁面には椰子のイラストのようなものが描かれてあったり。
別府湾もこの通り眺めることが出来る。当時は高い建物もなかったので妓楼の2階からはその景色が望めたんじゃないですかね?当時からなかなか風流だったんだな。
「生目神社」
かんたん遊郭の地盤から少し高い位置に鎮座する生目神社。ここはやはり遊郭関連なのは間違いなさそうだな。
神社から妓楼を見る。ちょうど妓楼の2階部分と同じ高さだろうか。
鳥居を抜いてかんたん遊郭の路地裏を見る。こういうカットも風情があっていいな。と思うのは裏探訪取材班だけではないと思う。
こちらは逆から。さて、次回はいよいよかんたん遊郭のメインストリートを見にいきましょうか。
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(2020)