全国裏探訪取材班は、戦後青線から日本最大級のちょんの間地帯として裏の栄華を極めた「黄金町」をレポしてきた。そして今回お伝えしきれていない模様をざっと見て行こうと思う。
今でも玄関上にうっすら跡が残っているのだが、サッシ上の両側にネジの跡が残っているのがお分かりだろうか。
「小百合」「舞子」
スナックに偽装したちょんの間の10年ほど前の写真だ。これを見ればもうお分かりだろうが、玄関の上にビニールの看板の日除けがある。これが言わば黄金町の風物詩だったわけだ。
そんな怪しさ満点の玄関前の日除け兼看板などなのだが、周辺住人はバイバイ作戦成功以降も「街の自立」として目標を掲げ看板の撤去を進めている。
住人は健全な撤去を求めているようだが、その進捗もとの通り。今でもちらほらと残っている。まぁ悪いのは売●行為であってこのビニール看板ではないためそこを勘違いしない方がいいかもしれん。そりゃ周辺住人からすれば、目の上のたん瘤。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。んでしょうけどね。
しかも、怪しい残骸は看板だけではない。アイキャッチの青いパトランプも残っている。青線だから青のパトランプなんすかねw
で、こっちはもっと戦後の青線臭がする物件。当時はどんな商いをしていたんでしょうかね・・想像が膨らみます。
「初黄 飲食店 納税 組合員之証」
「初黄」とは初音町と黄金町と言う意味でしょうかね。もちろんこの玄関も元ちょんの間なのは言うまでもないですが・・
高架から一本奥の路地へと入った所にも、ちょんの間があったと思しい路地裏がある。現在は女を売っているわけでも無くひたすら生活感が漂っている。
子供の遊び道具がある傍ら、ヤリ手ババアが座っていたような意味深な椅子が外に置かれていたり。まぁそんな歴史は過去の物。考え過ぎだな。
「初音荘」
そんな路地裏には初音荘という物件がある。この物件もかつてはヤリ小屋だったんですかね。
壁には配電盤とあと、他のエクステリアに目をやると・・
こんな感じ。2階3階は別々の部屋になっていそうだな。しかも4階部分は増築されているのか。サービス最下位のヤマ●電機みたいなドギツイカラーだな。
「黄金町芸術センター」
そんなドギツイカラーに周辺物件が染められているのも、この黄金町の再出発の企画が絡んでいそうだ。この黄金町は暗い過去を払拭するため高架の所有者京急と横浜市が共同で芸術の町への変化を推し進めている。
高架下にはイベントスペースやアーティストの出し物で町の賑わいの取り返すように努力しているらしいのだが、これからどうなることやら。
かつてのヤリ小屋の残骸にすらこのようにカラフルに加飾し過去を消し去ろうとしているのだろうが、逆にそんな努力が痛々しくも見えてくる。
これらの空いた元ヤリ小屋に芸術家を呼んで、アトリエとして供用してもらおうという魂胆らしいのだが、空き家率が高く半ば失敗しているように見えなくもない。
やっぱり、この街に染み付いたDEEPな汚れは、そう簡単に落ちるものではないのだろうな。
そんな物件も、この激安価格。なんと1日1,000円と書かれている。シャワー、エアコンもあり!と堂々と書かれているのが笑える。そりゃそうですよね。
そんな募集看板があるってことは、やっぱり芸術の聖地への道のりは遠く厳しいんですかね。芸術と言う意味ではエロスも人間古来の芸術の一つだと思うんですが。聖地になるか、性地に逆戻りか。これからが正念場だ。
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(2020)