全国裏探訪取材班は、三重県津市のオンボロ飲食店街「大門商店街飲食店街」に来ている。前回まではその中の南通りとランタン通りを見てきたので、今回は北通りを見て行こうと思う。
この大門商店街飲食店街の北側はこんな感じ。やはり、2階より上の部分は住居になっているのだろうか。障子などが貼ってあったり生活感を感じる。
「飲食店街」
さて、西側の飲食店街入口からスタートして行きましょうかね。もうすでに入る前時点で、入る事を憚るような佇まい。これは魔窟感ある飲食店街では最高クラスじゃないですかね。
「津市大門商店街 商業協同組合 事務所」
入るや否や右手に商店街の事務所がある。この中には管理人らしき老婆がおりこの施設を見守っているようだ。
「世界一周の船旅」
路地の中は薄暗く、照明もまばらで怪しい魔窟そのものだ。そんな中、地球一周の船旅なとど書かれたPEACE BOATのポスターがこれまた更に怪しさを増しているように見てる。まあ、PEACE BOATに関しては薄暗く怪しいと言うよりは、完全なブラックなんですが。
しかも、思ったんですが、やたらと多い探偵事務所や興信所のポスター。そこには、身上、家出、浮気、素行、企業などいろいろな文言が書かれてんな。やはり三重って閉鎖的なんで結婚前に色々聞き合わせの調査したりとか多いんですかね?
まあ、聞き合わせとかそんなことしてまで夫婦になったりとかしても、結局家庭内で息が詰まって家出。とか浮気。とかでここに遊びにきたりして素行が悪くなってしまうと思うんですよね。ま、こんなポスターがあるってことは田舎根性丸出しと言うことですかね。
やたらと薄暗い物件なのだが、照明の数から比べると若干明るく感じることもなくはない。
すると、ふと上を見上げると、外光が少しばかり入っているではないか。なるほど、これは少しでも光熱費を抑えようと考えたのか、それともただの貧乏性ゆえの苦渋の設計なのか。二階と仕切るコンクリートの部分に透明のタイルがはめ込まれている。
「AYA」
中の物件はいろいろなデザインがあるんですが、全ての意匠が昭和のデザイン見本市ばりに渋いデザインなんですよね。
現代の飲食店ではほぼ見かけなくなったカウンターの椅子たち。このデザインも昭和のベストセラーじゃないですか?
もし、三重県の美大芸大の学生で昭和のデザイン考察などをしているならまずここに来た方がいかもしれん。東海道新幹線もできていない1961年(昭和31年)当時のデザインが一堂に会している。
路地の北側側面にも出入り口がある。このドアはすでに半世紀以上の歴史を見てきたわけか。さて少しだけ北側の外側には何があるのか見て行くか。
さて、次回はまだまだ「大門商店街飲食店街」を裏探訪していきますよ。
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(2020)