全国裏探訪取材班は、京街道の裏宿場町「橋本遊郭」に来ている。前回までは橋本遊郭のメインストリートの本通りの中間ぐらいまで見てきたんで今回はその続きを見ていくとしましょうかね。
この橋本遊郭は結構散策しやすくて、基本的に本通りの一本しか道はない。その本通もこのように妓楼が並ぶのは2〜300m位いと言ったところか。
メインの本通り以外の道に関しては全てが京阪本線橋本駅と接続する道となってるな。その沿道から見たのがこんな風景。妓楼を斜め裏から見ることができる。ブルーシートで覆われひっそりと余生を送っているが如くだ。
全国裏探訪取材班はこの橋本遊郭の一番の見所はこのようなカットになるのだと思う。全国ひろしといえどもここぐらい立派な妓楼が並んでいるのも珍しいんじゃないですかね。
しかもどれもそれなりに保存状態がいいんですよね。その歴史や文化を守るところは流石に腐っても京都か。橋本駅の一つ大阪側の楠葉は枚方市なんでね。
あ、ついつい鉄道で行政区画を伝えてしまった。正式には、この本通りを南に抜けて100mほど行った府道とYの字で合流するあたりから大阪府なんですよね。本当に京都と大阪の真ん中なわけです。
ここなんかも間口は狭いですけど、造形は立派なんですよね。
素晴らしい。ガッツリ太い柱をメインに規則正しく格子と欄間が配置されている。これは見てて飽きないな。
売防法が施行され既に数十年も経とうとしているが、細かい所まで手入れが行き届き、現在でも個人宅として利用されているところがほとんどなようです。
中には目隠しだろうか。外から中の様子が窺い知れないようになっていたりもするんですよね。まぁしょうがないか。
ここも何やら変わった感じの佇まいだな。詳細を見て行こう。
妓楼の玄関はど真ん中にあるのはわかるのだが、左にはパーマ屋のような出入り口が。これ、取材班の記憶なんです昔は確かスナックだったはずだ。赤線後の怪しいスナックですか。悪くない。
そんなスナックの残骸を見ながら上を見上げると今でも行灯が残されていた。こう言うのって○型の物が多い気がするけど□型の物って珍しい気がする。
3つ行灯がああったのだが無事だったのはこの一つだけ。他は破損して裸電球だったり破損していた。
さてまだまだ見て行きますよ。街道筋を見ていくとやはり文化財として残した方がいいのではないのだろうか。との疑問を持つぐらいにきれいに保全されている。
ここなんかもきれいに保全されてるな。1階部分の格子なんて見事ですよね。で、2階に目をやると、建具が全て取り外されていた。これはまさか解体の直前なのだろうか。
いやいや地元民にお伺いすると、ここは今度何やら民泊の施設か何かに利用されるという。なるほど、ここなら京都にも大阪にも近いんで外人は喜ぶのかもね。でも、この場所の経緯を知られるとただでさえ人権意識の高い系の外人のことなのでバレたら面倒なのか。
そんな他愛のないことを考えていると、まだまだあることに気付く。まだ探訪は終わりそうにないんで。次回に続けよう。
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(2019)