【徒歩0分】京街道の中継地「橋本遊郭」ってどんなとこ?妓楼内部も初公開!【異界】(1)

全国裏探訪取材班は、京都市八幡市に来ている。京都府内の市の中でも八幡市って結構マイナーなんで知らない関西在住の読者も知らない人が多いと思う。まぁ名物といえば石清水八幡宮やあの名料亭吉兆の創設者湯木貞一が松花堂弁当を考案した場所なんかでもある。そして、もう一つ、ここ「橋本遊郭」を忘れてはいけないだろう。

「橋本」

全国裏探訪取材班は、京阪電車の京都本線で目的地橋本に辿り着いた。大阪の京橋からは40分ぐらいか。

でその橋本駅。実は下車し改札口を出た瞬間から、遊郭が広がっているという。そうここは橋本駅というか“遊郭駅”だ。

この橋本駅は京阪本線の乗降客数ワースト3位の弱小な駅なのだが、なかなか駅前の風景はなかなか風流だ。

「アサヒスタイニー 洋食の店 やおりき」

駅前からこのようなクラシックな店があったり、結構レトロだな。さて少し入ってみましょうか。

やはり中に入るとレトロっぷりが際立つ。年代物の机や椅子が並ぶ。

この物件は大正末期から営業しているようで、名物はカレーやオムライスなのだという。取材班は昼を食べたばかりだったので食べられなかったが・・

さて駅前から見ていう来ましょうかね。橋本遊郭は駅の西側一帯に遊郭エリアが広がっている。この物件なんかもそれっぽいっすね。

 

ホームの前数メートルにありますよ。これはなかなかないロケーションではないだろうか。

まず取材班は、橋本遊郭の北側から見て行こうかと思っている。この橋本遊郭というのは、大阪高麗橋と三条大橋を結ぶ京街道(大阪街道)の中継地店で、非公式の宿場町として栄えた。

その京街道の橋本遊郭北端はここら辺か。今は寂しい住宅街の様相だ。ここがかつて京阪間の街道だったなんて考えられないな。

「橋本交番」

勿論遊郭なんでしっかり警察も目を光らせていますよ。現在は京都府警八幡警察署だが、当時橋本遊廓は木津川警察署の管轄だったという。

 

「金刀比羅大権現」

「万延元年・・」

交番の隣には1860年(万延元年)に建立された金刀比羅大権現という小さな神社。これもやはり交番と同じで遊郭の守り神かなんかの類と見て間違い無いでしょうね。

その交番前からの街道は遊郭は見えない。道がクランク状になっており直接目に触れないような工夫が凝らされているのも遊郭路地の特徴ということか。

 

「辻井酒店」

路地を曲がると、酒屋を発見。迂闊に通り過ぎてしまうところなのだが、よく見るとここはもしかして・・

遊郭の残りなんでしょうかね。玄関壁や足元に市松の模様があったり微妙に艶っぽい感じがしないでもない。なるほど“呑む”“買う”の道楽が揃ってるわけですか。

酒屋の隣もこのような明らかに妓楼っぽい物件。

 

2階の手摺りや軒下に行灯の跡がありますよ。さてこの辺から橋本遊郭の結界内ですかね。

次回からメインストリートへ行きましょうかね。

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(2019)