全国裏探訪取材班は、倉敷市玉島地区のレポを「【リアル】倉敷「玉島地区」の昭和の街並みを散歩する。【三丁目の夕日】」として前回からお伝えしたわけですが、玉島の中心市街地から南へ1kmほど行った河口近くに遊郭があるというので取材班はついでに行ってきましたよ。
玉島港から南へと向かう。目的地までは平坦な道をひたすら歩くんですがこれが結構遠い。
川沿いにも倉敷長浜笠岡線という幹線道路が有るんですが、せっかくなんで1本内陸に入った旧道を進んで行きますよ。
こんなところに遊郭があるのか。と、半ば半信半疑になる取材班なのだが折角なんで町の散策としても悪くない旧道なんで意気揚々と進んで行きますよ。
かつては酒屋か何かだったんですかね。海鼠壁の風流な倉があったり古い街並みが見て取れる。昔は儲かったんでしょうかね。
ほとんどの物件は木造で趣のある物件ばかりなんですよね。ここら辺は商売人が多かったんですかね。そんな感じの雰囲気。
「天満町公会堂」
そうこう歩いているとレトロなモダン建築が現れる。どうやら表札からここ天満の公会堂だという。にしても現在は天満町という住所は存在せず、今の行政区画は倉敷市玉島柏島という住所だという。Googleで行き先入力の場合は要注意だ。
単にレトロな物件かと思ったが、ディティールを見ていくとこのような書体で書かれていますよ。旧天満町の“天”があしらわれた意匠が特徴的だ。実質は公民館なのだろうがこの佇まい。これはこの先期待できそうだな。
さっきから道沿いに小さな祠が点在しているのが気になる。こことか。
こことか。なるほどもう目的地「旧天満町遊郭」は近いってことですかね。
全然関係ないけど、玉島地区お得意の「押売 物乞 寄附」お断りの札も貼りつけられてんな。
天満町公会堂から南へ行くと、道が細くなり升形までとは行かないが緩やかに路地がS字型にカーブを描いているのがお分かりだろうか。これは完全にこの先に有った郭を隠すために違いない。たぶん。
って思っていたらやはり、いきなり妓楼が現れましたよ。それなりに艶っぽい妓楼だな。2階部分の手摺りとか円窓がいい雰囲気を醸し出してるな。
上を見上げると、2階の擦りガラスなんて何枚かとれてるし。これはもうメンテナンスする主人がいないんですかね。
見上げてから、今度は1階部分の格子を見ると1階のすりガラスもとれている。これは・・少し中の様子を見てみようか。
こちらが玄関を入ったところ。8角形の建具など豪華さはないが、一般住宅のそれとは違う作りだ。
視線を左側にずらし、玄関横の部分を見る。今でも手入れすれば充分住めそうなんですが誰もいない。かつてはここで女が昼夜手招きしていたんでしょうかね。
まだまだ取材班は「旧天満町遊郭」の縄張りに入ったばかり。まだまだ見て行きますよ。
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(2019)