全国裏探訪取材班は、今回廃村を探訪していこうと思う。その廃村の名は「寒川集落」。宮崎の南側、西都市から西に20キロメートルほど離れた場所にある。取材班はさっそく車で向かうことにした。
宮崎市内からのアクセスは東九州自動車道が開通し便利になったようだが、道中は人口が少ない町が多く、既に廃村のような雰囲気だ。
宮崎市内から寒川集落の麓の入口までは大体車で40分くらいだ。早速取材班は「寒川」の文字を捕捉した。
「寒川 Sabukawa」
この寒川。標準的な読み方ではおそらく「さむかわ」だろうが看板を見ての通り正式には「さ“ぶ”かわ」というようだ。看板はご丁寧にも県道319号線と書かれている事がわかる。
この看板の部分から県道319号線は西向きに直角に曲がり、山を登る格好で進んでいく。オレンジの道路情報もあるな。どれどれ・・
「道路情報 県道寒川-下三財線 落石崩土等のおそれ」
ここではまだ、落石崩土等の“おそれ”としか書かれていない。もしかすると“おそれ”だけでリスクを取ればそのまま走破できるかもしれないという可能性もある。今回取材班は四輪駆動車で来ているので、大きな崩落さえなければ集落近くまで車で乗り付けることができるかもしれない。
「全面通行止」
少し走った所には、全面通行止という文字が。規制内容には「法面崩壊の恐れがあるためしばらくの間 全面通行止」とある。
全面通行止って書かれていても通行で切る場合もあったりするし、ここにはまた「恐れ」としか書かれていないため、取材班は通行できる淡い期待を胸に躊躇せずに侵入することにした。
先日の台風の影響だろうか、やはり所々崩落している所があるな。これが通行止めの要因なのか。やっぱりそれなら、集落近くまで来るまで行けるかも。と期待する。
ある程度走った所でも、崩落していた。この辺の地盤はそんなに固くはなさそうだ。大雨時などは注意が必要だな。
ここにもまた通行止めの看板が。冒頭の通行止め看板は、さっきの崩落部分に対しての物ではどうやらないらしい。この先さらなる難関があるのか。
「三財発電所」
麓から1Kmほど走った所には、三財川にある三財発電所を左に見て通過する。
発電所を通過するとトンネルがあり、そこから先県道319号線はさらに細くなっていく。
県道のあちこちが、さらに先も小規模な崩落をしているのだが、通行を妨げるほどでもないため、通行止めはやはりフェイクか・・と思っていた矢先・・
ガッツリ重機で作業している部分に到達。どうやらここから先が通行止めっぽい。この作業員の方が親切に色々教えていただいた。ここから寒川集落までは、まだ5Kmほどはあるという。取材班はここからまさかの徒歩で登ることになった。
いよいよ、次回から地に足つけて探索していきますよ。
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(2019)