全国裏探訪取材班は、死んでいるけど生きている、まるでゾンビのような、京成東成田線「東成田駅」に来ている。開港以来十数年鉄道のターミナル駅なだけあって結構な規模感の駅なのだが、実際地上部分はどのようになっているのか見て行きたいと思う。
取材班は、メインエントランス方面の地上階に向かいますよ。両脇にエレベーターがあるのだが利用客急減退に伴い・・
エスカレーターは休止中。メンテ中なんて書かれているが実際の所はどう考えても再開するつもりないだろこれ。
建物はTHE70年代の最新と言った造り。ガラスに貼られたカラーフィルムが印象的だ。同時期における喫茶店入口のドアのようだ。
ガラスドアは当然自動ではなく手動式。ドアの取っ手もいい感じで、こういった雰囲気のレトロっぷりが半端ないですよね。奥の建物は検問の為の建物、成田空港と言えばかつて三里塚闘争とか極左による空港建設反対運動があり、職員旅客問わずいたるところに検問所が残されている。
外観はこんな感じだ。いかにも放置プレーといった様相。前面ガラス張りの外観は、当時としては貫禄十分だったのだろうか。
ここで降ろされてもターミナルまで歩こうといった気分にはならない。当然タクシーも居るはずがない。
もう一つの出入り口があると言う事で、取材班は元来た道を戻る。
「第5ゲート」
何か見えてきましたよ。昨今の空港と言えばまるでショッピングモールか!と思わせるほど華々しいイメージがあるのだが、ここはどうやら刑務所みたいだな。いたるところに注意書きがあり、そっけないいかにもお役所。という感じだ。
空港開港時からから平成中期までは空港反対運動も活発だったが、最近は反対する住民らの高齢化や、数々の対策でそれらの運動もなくなりついに2015年3月30日に検問は緊急時以外ほぼ廃止された。実際に今でも警備員は居るのだが、形骸化されているようだ。
第5ゲートを出るとさっそく警察の詰所のような施設があるな。後は周りに管制塔などの空港施設があり、その多数の職員にとってはむしろこの東成田駅の方が勝手が良いらしい。
「成田国際空港管理規程(抜すい)」
当時は検問を行われていた名残か、なにやら色々な注意書きがありますね。にしてもこの看板は開港初期からあるものらしく、表題と下の会社名がなど上書きされている。“新東京”だったと思われる部分は“成田”で上書きされているのが笑える。
「東成田駅」
まぁ地上階はこれ以外にこれと言ったものがない為、もう一度地下に戻ろうか。地下階のパーテーションに区切られた部分に、かつて栄華を誇ったターミナルの残骸が残っているというので次回それを詳細に見て行きましょうかね。
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(2019)