【関西の】昭和の温泉郷、大阪府「山中渓温泉」周辺の今現在は。【奥座敷】(2)

全国裏探訪取材班は、かつて大阪の奥座敷だった「山中渓温泉」へとやってきた。この山中渓温泉にはかつて旅館街があったわけだが、最近はどうやら廃墟というネガティブなイメージから心霊スポット化しているという。さっそく続きを見て行こうか。

「ほととぎす旅館」

ほととぎす旅館は鉄道がこの地に出来た最初の旅館だ。その後は元禄旅館、つるのや、山中荘、阪和館など数軒の旅館があったようだ。

昭和中期の高度成長時代なんかは、新婚旅行や慰安旅行で結構にぎわったようだが、それも今はすべての旅館がほととぎす旅館以外は跡形もなく玉砕。唯一最後まで営業していたほととぎす旅館だけが、廃墟として生き残っているわけだ。

「きけん」「無断立入禁止 建物内外 立入、損壊、盗難 は賠償請求する。 管理人 (株)壇建築設計事務所 電話 072-444-1605」

で、いまこのほととぎす旅館跡は岸和田の建築事務所が所有しているらしい。

この立入禁止の看板から先は、私有地になるので探索目的などでの立ち入りは、違法行為に成ってしまうこともあるので決して越境はしない方がいいだろう。取材班は外側から出来る限り建物の詳細を見て行く。

この最後まで残ったほととぎす旅館ですら、既に15年ぐらい経過していると思われる。鉄筋コンクリート造なので躯体はまだまだ大丈夫そうなのだが、行かせんサッシとか木造の建具なんかが外れまくって中がのぞき放題だ。

壁には落書きがされてあったり・・まぁ大阪南部と言った時点でもうDQNが荒らされ放題なのは容易に想定できるわけでして。

取材班は北側からアプローチしてみる。こっちから入ろうとしても巨大な警告看板が侵入者を脅かす・・だけで、実際が有刺鉄線とかあるわけでもないので入りたい放題なんですけどね。

看板の間から撮影をした。こちらも落書きで盛大に加飾されている。今まで何人の肝試しDQNがこの入口から入ったのだろうか。もしかすると廃業後の方がここを訪れた人数が多いのかもしれん。

日中訪れた侵入者のブログなどにも「女の幽霊が出た!」とかのレビューがあったりもしたが、残念ながら取材班のカメラには写り込むことは無かった。

まぁ昼でも周囲を雑木林に囲われ薄暗いので、幽霊とか殺人事件とかそんな蟠りの空気になる気もしないでもない。例とか云々ではなく、上層階の欄干が脆弱になっていたり、物理的な危険もあったりするので、面白半分で安直な探検はよした方がいい。

温泉も湧き、土地もたくさんあって、鉄道も駅から近く、関空からも近い。現代まで生きながらえることができたならば、インバウンドで沸いて今でも復活していて今でも立派な温泉郷だったかもしれない。あくまでifの世界だが。復活する日は来るのだろうか。

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(2019)