全国裏探訪取材班は、数ある大阪市内の鉄道路線の中でも一番マイナーな南海「汐見橋線」を今回見て行きたいと思う。大阪の地理に疎い読者は、どこ?それ?と言われるかもしれない。
「南海岸里玉出駅」「西成区 玉出東一丁目」
この南海汐見橋線は、南海岸里玉出駅から南海汐見橋駅まで南北約5キロメートルを結ぶ路線だ。汐見橋線と書いているがこれは通称で、実際はそんな路線は存在せず、本来は南海高野線の所属となっている。
〔南海電車HPから引用〕
この赤い丸が、通称南海汐見橋線。色付けは緑なので南海高野線に属するのがお分かりだと思う。青の南海本線にも本線以外に、高師浜線や空港線、多奈川線、加太線、和歌山港線という支線があるのが分かるだろう。こちらはきっちり支線の名前が書かれている。が、通称汐見橋線にはそれはない。
岸里玉出駅構内。6番線に汐見橋線とは書かれず、高野線を示す緑に汐見橋方面と書かれている。
駅前にあった案内図を見ながら解説していく。これを見ると南海本線高野線は立体交差をしているように見える。ただよく見てほしい、高野線は南海本線と交差はせず、橋本から来た高野線は南海本線と同じく大阪ミナミのターミナル駅難波駅に向かっているのがお分かりだろう。
「南海本線(左)と高野線(右)」
ちなみに高野線が分断されたのは1985年(昭和60年)。この写真を見てもお分かりいただけるように、橋本から来た高野線は南海本線と束ねられ難波へ向かって伸びる。そうして、汐見橋駅方面への路線が高野線から独立してしまった。
「6 汐見橋方面のりば」
取材班は6番線に上がってきた。ホームには終端設備があり、やはり橋本方面への高野線とは直接つながってはいない。
「2281」
これは南海22000系という車両。車齢はすでに約50年が経過しているというが、まだまだ現役でこの路線をワンマン2両編成で日夜走り続けている。
「汐見橋方面標準時刻表」
運行形態は大まかに30分に1本の運行。通勤時間だからと言って増便なんかはない。この辺が秘境駅と言われる所以か。
出発まで時間があるので、駅を見回ってみる。流石西成区だけあって、痴漢、指名手配、啓蒙、チクリ、警察マンセー!まで犯罪関係が大阪流に言うとアホほど貼られている。
さぁ、いよいよ汐見橋方面へ出発ですよ。
次回もお楽しみください。
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(2019)