全国裏探訪取材班は、現在でも戦後ドサクサ闇市の延長のような朝市になっているわけだが・・同じような朝市では、対岸の函館の朝市に関したはもっと規模がデカいが、同じように発祥は闇市だ。前回お伝えしきれなかったところを見て行こうと思う。
「いろは通り」
「クスリのツジ」
同じく冬の風景。すごいな。雪が2階まで届いてる。
いろは通りの一番人通りが多い、薬屋のある交差点までやってきた。主にジジババが中心だが、思い思いのものを物色している。
もう朝と言っても早朝ではなくなってきたので、露天商は少なくなっている。
だが、それでも閉店間際の安い品物を目ざとく探している老婆もいた。結構いろいろ揃いますね。古川市場。
「珈琲舎」
看板にもあるが、ここではコーヒーが250円で飲めるようだ。流石は青森物価も安く設定されている。東京だったら軽く倍以上は取られるな。
「やおやさん 服部青果店」
事実上のいろは通りの終点。いろは通りと国道7号線が交わるところだ。やっぱ多いんだよな人通り。
取材班は少し場所は戻るが、ニコニコ通にある青食センターと青森魚菜センターの間にある路地に来た。何やらゴミが積まれているように見えるゾーンがあるな。
「株式会社青森魚菜センター」
ちなみに題名にもある「古川市場」と言う名称だが、あくまでこれはここら辺界隈にある青森魚菜センターや青食センターを合わせた総称であって、古川市場と言う建物があるわけではない。
この青食センターと魚菜センターに挟まれた狭小な道に、なにやらバラック風の小屋が立ち並んでいる。
ちなみの冬はこんな感じだ。夜しかも雪が積もると雰囲気もグッと北国になる。
この路地やばい。完全に道路の幅の6割以上小屋で占領している・・・権利関係は大丈夫なのだろうか。それか闇市から居座り続けているので、行政ももう何も言えないのか・・なかなかの闇だ。
「お酒・お食事 さつき」
このさつきと言う料理屋、後ろの和風建築とは一切関係ない。かなり狭いところに出店しているのが分かるだろう。
「桜庭商店」
この露天の店、存在が強烈過ぎる。こんな所でおでん、煮物、おにぎり、味噌汁、他色々な物を道行く客に提供している。
男は店先にゆっくりと座り腰かけ煙草をふかす。女は必死に料理を作り、給仕をし、接客したり・・いくら最近東北の最果ての地も近代化したとはいっても、封建主義的なものがまだ残っているのか。良く働く女を見て取材班はそんなことを感じた。
そんな路地から北を向くとそこには、青森国際ホテルの婚礼事務所が見える。嫁に行くときは華やかでも、田舎では内助になるとつらいのかもしれん。
「中三青森本店」
青森国際ホテル近くには、地元青森の百貨店が2軒立ち並ぶ。ただ両方外観は薄汚れてるな。
「さくら野百貨店青森本店」
元は青森資本で、カネ長武田百貨店と言っていたが、ダックシティとなり、その後百貨店連合、さくら野百貨店になった。
ここまで函館駅前の古川市場とその界隈を一巡してきたがいかがだっただろうか。対岸函館と一対をなすこの青森。中高年以上の脳裏に刻まれた、上野発の♪から始まる歌にもあるように、青函連絡船があるころやさらに遡り、戦後闇市があるころの雰囲気を若干ながら今に残している。最先端のアトラクションは大都会に譲るが、過去を探すアトラクションとしては結構面白いかもしれない。ただ新幹線が開業して以来、東京化の波が激しく続々とマンションが立ち並びそんな風景が探せるのもあと数年だろうな。早めの探訪を!
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(2013)