全国裏探訪取材班は、新潟県新津市のDEEP温泉スポット「新津温泉」に来ている。ここ新津は中世より石油が産出されており、新津温泉はその副産物として偶然掘り当てた物らしい。当然石油鉱脈に近いので温泉も石油臭があるという。さっそく浴場へ行こう。
浴室は別棟になっているようで、廊下を抜けほどなくして到着。
鍵付きロッカーなんて言う最新設備は当然なく、木で組まれた簡易ロッカーがあるのみ。老人が多いのか、座る為のパイプ椅子も置かれている。
「温泉分析書」
泉質には、ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性高張性温泉)と書かれている。
若い方は分からないかもしれないが、昭和の湯治場のような感じだな。そういえば、ここの新津温泉はアトピー患者も多いらしく、それなりに効果がありそう。
取材班も意を決し、浴場内へ。入った瞬間強烈な独特の石油臭を感じる。湯舟はコロッケ型のタイル浴槽があり、お湯の見た目は若干エメラルドグリーン褐色のような透明。湯に浸かった瞬間トロンとした温泉が体にまとわりつくのが分かる。浴槽内で体を触ると、ヌルッとした感触。味覚は、かなりしょっぱく、石鹸を少し舐めたようなエグ味がある。分析書に「微油臭があり弱塩味を有す」ってあるけど全然“微”でも“弱”でもないし。完全に温泉マニア向けだな。
浴場内には、なぜか「禁煙」のお達しもある。入浴民曰く石油と同時に揮発するガスに引火を防止するためだと言うが、真相は分からん。おもろいな。
取材班は、上がって服を着るが、体を念入りに拭いても臭いは取れなかった。臭いを例えると、石油ファンヒーターに給油したあの匂い。付着するとなかなか落ちない!
湯上り、ゆっくりしようかと、先ほどの大広間に行く。昔は宴会場として使われていたのか、旧々型のカラオケセットなどが置いてある。昭和感と言うより、そこはまさに昭和で、現代にこんなところがあるのか。と改めて思うところだ。
銭湯と言えば、富士山を思い浮かべる方もいるだろうが、ここでは大広間に壁面に富士山、日の出?、松などが描かれている。クオリティーは小学生レベルなのが笑わせる。
急須とかコップも置いてある。団扇や座布団もあるが、正直潔癖症は厳しいかもw取材班はあまり考えないようにした使ったが。
「自分の体は大切に」
こういった手書きの注意書きが色々なところに張り付けてあるのも新津温泉流。右のポスターもいつ流行った髪型だよ・・
さ、休憩したところで、新津温泉を後にする。それにしてもこの油臭、結局次の日の晩まで落ちませんでした。
温泉マニアの方は是非どうぞ。
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(2014)