全国裏探訪取材班は、加賀百万石で名高い石川県金沢市に来ている。この“加賀百万石”と言うのはこの加賀藩の祖、前田利家が築き上げた。その前田利家を祀る「尾山神社」が金沢市内に存在する。
「尾山神社」
この尾山神社は、明治時代初期1873年(明治6年)に藩祖を祀る神社として創建された。この参道の両脇に“鶴翼”の形で尾山神社前商店街がある。
「尾山神社神門」
特にこの神門というイカした和洋折衷作りの門が目を引くな。竜宮城のような、少し中国風も入っている感じもするな。ちなみにこの建物、イランだ人医師が建設中の神門を見て、当時としては高層建築物だったため避雷針の設置を助言。今でもその上部に現役で設置されている。
「尾山神社拝殿」
取材班はこの神社の前にズタボロのバラック飲食街を見つけたので、少しそこを歩いてみようと思う。
この「尾山神社前商店街」は主に、商店街と飲食街部分があり、この写真は一番表の飲食街部分。戦前はこの尾山神社前商店街の土地はすべて尾山神社の敷地だったというが、戦後外地から引き上げてきた人に尾山神社の一部の土地を提供したという。戦後ドサクサではなく戦後再開発か。
手前が商店街、奥が飲食街だ。その奥の石垣の向こうが尾山神社だった敷地だ。
薬局か化粧品店だろうか、このような香ばしい建物もあるな。ただ、現役じゃない感じ。
「SHISEIDO MAX FACTOR ファーマシー ギンザ」
この十字のマークが薬局感を出すよな。左右の補色のパネルもいい感じだな。
「婦人洋品 ちかよし」
元は喫茶店のような雰囲気がしなくもない。入口の前がメニュー棚のようだな。これからの時代はこんな雰囲気もなくなってしまうんだろうな。
尾山神社に登る参道には、両脇に奥の飲食街部分が見えるな。背後にも同じように・・
商店街より一本奥まったところに飲食街がある。まずは尾山神社向かって左部分から見て行こうか。
奥の飲食街部分へと足を踏み入れる。ここから戦後完成した飲食街部分が広がるな。
現在の神社境内との境界には小さな祠が置かれてるな。さしずめ、この商店街の商売祈願か何かだろうか。
神社参道の横に延びる、細い路地裏で取材班はカメラを構える。統一感のない建物はいかにも戦後ドサクサ系の建ち方だ。ただ、ドサクサではなく都市計画の一環のような背景があるので、もしかするとドサクサも“非”ドサクサも当時のセンスはこのような感じだったのかもしれんな。
次回はここから飲食街を見ていこうか。
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(2016)