【第七十連隊御用達】丹波篠山あの“阿部定”が在籍した遊郭「京口新地」の「大正楼」【解体寸前の伝説妓楼】(3)

  全国裏探訪取材班は、阿部定が遊女として籍を置いていた「京口新地」の「大正楼」に来ている。この大正楼は老朽化に伴いいわゆる空き家対策特措法に基づき、近々排除される見通しとなっている。

大正楼をよく見ていくとやはり排除される理由もわかる。表から見ると建物はしっかり建っているようにも見える。

ただひとたび後ろに回ると、棟の裏側がごっそり崩れ落ちているのが分かるだろう。しかも、よく見ると傾いている。

数年前はここまで崩壊していなかったが・・

これは右手奥の勝手口の方か。もしかすると阿部定もこの裏の勝手口側から逃げたのかもしれんな。

勝手口の奥のパーテーションで区切られた奥を少し覗いてみる。長年の風雨に晒され、それはすでに元妓楼としての役割は終えているようにも見える。

再び表から観察。妓楼の壁には何らかの配管が通っており、その部分のスリガラスが割れ中が覗けるようになっていた。

中を覗くとそこは風呂場のような空間があるな。

視線を左にやるとやはり風呂場があった。ここで阿部定も客の背中を流していたのだろうか。そんな想像をさせてしまうような雰囲気だ。  

次は正面左手、用水路側に回っていこう。中を目隠しするように木々が植えられ、見えそうで見えない。そんな男心をくすぶる演出かもしれん。

母屋を見上げる。人間が居なくなったのを見計らってか、自然に蔦が侵出。それによって劣化が始まりこっちから見ても少し傾いてるな。

上の瓦葺きを見る。下等な遊郭だった故か、そんなに豪勢な妓楼にも見えないな。

ただ細かいディティールを見て行くと瓦を使い細かい意匠が凝らされていたりするな。  

続いて、中庭に目を向けよう。もうすでにこっちはジャングル状態。その奥で妓楼の柱があちこち崩れている。

歴史ある遊郭も裏側では大黒柱ですら崩れ落ち、崩壊も時間の問題というようなコンディション。ここまで来ると、今回の排除の告示も仕方がないところか。

周囲に目を向けよう。多少くたびれ感はあるが、周りは静かな住宅街と言った感じ。

近くに八上小学校というのがあるが、公園の遊具はこの通りズタボロになっている。 あ、そうそう一応この地域は「篠山市池上」という住所らしいが、かつては「八上村糯ヶ坪 」と言っていた。  

少しこの地区を見回っている。遠くで相変わらず住民の視線を感じる。まじで、どんなけ暇やねん。 と思いながら取材班は探索を続けることにした。

次回もこの「京口新地」を見て行きたいと思う。

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(2019)