全国裏探訪取材班は、格式高い大分の奥座敷「天ヶ瀬温泉」に来ている。前回、全部で7つある温泉の5つ目まで紹介してきた。今回は一番奥のエリアに存在する残り2つを紹介していきたいと思う。よろしくお付き合い願いたい。
「共同露天風呂 神田湯」
一番初めに紹介した薬師湯よりもさらに奥に行くと川辺にまた温泉があるな。
実際、遠目で見てみるとそこが温泉かどうかの区別がつかないな。見過ごしてしまいそうだ。ここまで来ると天ヶ瀬温泉でもだいぶ奥になるので、対岸には温泉宿等は建っていないな。
この神田湯、何が一番目立つかというとこの赤い料金箱。といってもこの赤い料金箱も、スーパーのレジの通過後に置いてある20円のガムのガチャガチャ販売機くらいの存在感しかない。
入浴時間は6:00~23:00までだが、湯がほとんどない。取材班は手を浸けてみるとかなり熱い。これは入浴すると昔やっていた某番組のように熱湯風呂になりそうだ。泉質は透明に近くガチで源泉という感じか。
脱衣所も簡素なもので1畳ほどの簡単な屋根に、左右に布が垂れてすのこが一枚という構成。簡素過ぎだな。
最後は大取の「鶴舞の湯」をご紹介。入浴時間は午後5時より10時までなのでおそらく湯はないと思うが、見に行ってみることにする。
「5時から」なぜか露天風呂にアクセスするまでのコンクリの壁に軽石のような物で時間が書かれている。
「100円 です」「5時 で す」「注意」
“円”という字が独特で妙に気になるな。しかもこっちにも5時ですと書かれている。このいかにも人間臭いインフォメーションがこの大分の奥座敷天ヶ瀬温泉の骨頂の気もする。どろくせー。
写真右奥には「新天ヶ瀬橋」が見える。アプローチを右に曲がると・・
「鶴舞の湯」
橋の下にブルーや緑のシート。こう見ると浮浪者の寝床にも見えなくもないが(笑)、ここはれっきとした公衆浴場だ。
取材班は“5時から”と再三念を押されていたので、湯がないことは想定内。泉質は取材によると芒硝(硫酸ナトリウム)のような透明に近いお湯らしい。入れなかったのは残念だが次回に期待しよう。
「玖珠郡玖珠町戸畑 寄付 一万圓也 中島商会様 ありがとうございました!! 赤岩湯自治会」
厚紙のような物に筆ペンで寄付の感謝の顕彰をされている。ガムテープで固定されているのが何とも言えないが、感謝していることは伝わるな。どうせなら例えば、1口5千円でも1万円でも温泉共同オーナーシステムとかすればいいのにな。
中央の湯舟の右側が女の脱衣所、左が男の脱衣所になる。男側は目隠しが無いな。女湯は一応目隠しがあるんだが、こんな感じ・・
こんな目隠し、ほぼ丸見えだな(笑)こんな葦簀で隠されると、よけいに破廉恥な気もしないでもないな。しかも下だけ(笑)見てくれ!と言わんばかりだな。しかもこっちの集金箱に描かれた“円”の字も独特だった。
こうして取材班は天ヶ瀬温泉全7つの露天風呂を巡って来たのだが、いかがだっただろうか。確かに別府や湯布院もいいとは思うが、この天ヶ瀬温泉で湯めぐりをした方が、いろいろな泉質の温泉を、低コストで、コンパクトに周遊できる。しかも、前者の温泉地のように観光客多くないのでじっくりと開放感を堪能できるだろう。良い事尽くめだ。たまには時間を忘れてじっくりしてみっるものアリだ。
#大分県 #日田市 #温泉 #レトロ #歴史
(2018)