全国裏探訪取材班は、舳倉島灯台まで島の南端を回って来た。島を時計に例えれば、港は3時の方向にあり、そこから時計回りで、現在9時の地点くらいで大体半周してきた。そんなイメージだ。ここからはさらに北側を回り進んでいきたい。
「七ツ島」
へぐら愛ランドタワーから南の能登半島、輪島方面を見ると七ツ島と呼ばれる群島がある。位置は輪島と舳倉島の中間ぐらいにある。文字通り七つの島があり大島、狩又島、竜島、荒三子島、烏帽子島、赤島、御厨島がある。現在は各島とも無人島だが、昭和40年くらいまでは大島や御厨島には人が住んでいたという。
有史以来の舳倉島についても少し触れておこう。舳倉島周辺は新第三紀約2000万年前の火山活動によって姿を表し、10万年前の気候温暖化で灯台のある高さまで海面が上昇し高位段丘が形成された。そして、2万年前には寒冷化で海面が現在よりも100m低くなり、上記の七ツ島を含み能登半島と地続きだったが、1万6000年前に海面上昇などがあり分離、今に至っている。なるほどな。
再び海岸沿いへ進む。
「金比羅神社」
島中央に鎮座する金比羅神社。この社は島の航海の安全を祈念し建立されている。
崩れたケンルらしき物と祠があるな。奥の小高いところの上にあるのもケルンだな。
取材班はさらに北側にも何かありそうなので、ショートカットし道なき道を進む。
「無他神社遥拝所」
「龍神池」
無他神社遥拝所と龍神池の間にまた小さい祠がある。この龍神池は周囲180mの湖畔のようになっている。実は池が2000万年前の噴火口跡という見立てだ。ちなみに現地民曰くこの龍神池の水は枯れることがなく、底は竜宮城へ続いている。という地元の伝説らしく、無他神社“遥拝所”となっているのは八坂神社や金比羅神社のように地上の本殿ではなく、竜宮城自体を本殿としているからだという。いろいろな伝説があるな。興味深い。
龍神池裏手の日本海との境界部分。海側が半円形になっており、ここが2000万年前の噴火口跡という説もあるという。実際のところ取材班は学者じゃないのでわからんが・・
この龍神池は枯れることがないと書いたが、確かに海面よりも数メートル高い感じに見れるな。果たして海水なのか。どうなのか。水中ドローンで調査したいな。
地面には海女が投棄したものだろうか。無数の貝殻が落ちていた。まさか遺跡というわけでもなさそう。
色々現場を見て行くと興味が出て来た。次回は最北端まで進んでいく。
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(2016)