【能登半島の】多種多様な信仰。舳倉島を一周する。【先の先】(4)

全国裏探訪取材班は、舳倉島南端を通過し島の西を北上している。この島の西側は家屋は全くないが、多種多様な神社が点在している。さっそく見て行こう。

シラスナ遺跡を過ぎると、社が見えてくる。基本的にこの舳倉島は大きな山や建物がなく四方を海に囲まれているので、地平線にカメラを向けると、上半分が空、下半分は地面又は海面が写る。ずっと住むには退屈な島かもしれないが、一時都会の喧騒を離れるにはちょうどいいかもしれん。

「八坂神社」

舳倉島の防疫神として島民に親しまれている。防風の為の石垣左側には島独自のケルンと呼ばれる石積みのように積まれている。

八坂神社近くのケルン。大小が肩を並べている。陰影が日本式の城郭に見える。

「ケルン」(石積み)

舳倉島独特のこのケルン。基本的には島の海岸沿いに存在する謎のオブジェクトだが、このケルンは島には大小含め約70個ほどあるらしい。

存在する理由は諸説あるようなのだが、古くは島に存在した龍神様の供養のをするために積まれた。というものや、かつてこの近海で海難事故に遭い平地だけのこの島が海から目立ちにくい為、少しでも高く見せるため積まれた。というもの。他には、岩場で漁をする海女さんが漁場を記憶するための目印として積まれた。など、何れも決め手に欠く。

舳倉島北西側中央部分を北側に向かって歩く。前方には「へぐら愛ランドタワー」と「舳倉島灯台」が見える。

「気象庁舳倉島地震観測局」

「舳倉島灯台」(左)と「へぐら愛ランドタワー」(右)

へぐら愛ランドタワーは、舳倉島は海抜最大標高が12.4mの為万が一津波などに襲われた場合逃げ場がないので、一つの避難施設として造られている。上層部分は貯水槽として運用されており、重力によって各世帯へ安全な水を簡易水道として供給している。合わせて中層部分は資料館として運用され、野鳥の写真なども展示されている。(舳倉島は大陸と日本列島の間に位置し渡り鳥たちの格好の休憩所らしく、野鳥マニアの隠れたスポットだという)

 

「舳倉島灯台」

毎28秒に2閃光、590,000カンデラ、光達距離18海里、灯高42.7メートル、初点灯昭和6年4月1日。敷地にはヘリポートもある。

へぐら愛ランドタワーから東側の港を見る。ひと気があるのは、港の近くだけで手前の集落はほぼゴーストタウンの様相だな。

次回も引き続き舳倉島の西側を紹介していく。

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(2016)