【デフレにも】西天下茶屋「銀座商店街」と1970年代中盤の物価基準の喫茶店「マル屋」でお茶をする。【ほどがある】(3)

全国裏探訪取材班は、西天下茶屋「銀座商店街」の喫茶店「マル屋」に来ている。
店舗全体が焦げ茶色のタイルで覆われていかにも渋そうな雰囲気だ。
 「マル屋」前回は、展示されているメニューなどをお伝えした。
 いよいよ東側の入口より店内へ入る。
 店内へ入ると薄暗く、壁やカーテンはたばこのやにが蓄積し外観と同じ焦げ茶色になっている。
 写真だけ見れば落ち着いた感じに見えなくはないが、実際はどちらかと言えば汚い方か・・
しかし、いまどきの真っ青なLED照明などではなく、電球色でその点は落ち着いているか・・
 「coffee. shop MARUYA」創業時から変わらない装飾品の数々、ブラウン管テレビ、照明なども創業時から変わってないんではないでしょうか。値段もほとんど変わってないのかもw
 ほどなくするとマスターが注文を取りに来る。先客は西成マダム数名。
マスターは口数が少なく、少々カッターシャツが薄汚れてはいるが、背筋がピシッとした長身の老紳士。サッと注文を聞き、料金を“先払い”して厨房へ去っていくのも西成の掟か・・(笑)
 お世辞でもきれいとは言えない厨房だがマスターは無口でテキパキと仕事をこなす。
 店内奥と厨房の位置関係。常連は奥の席でマスターと会話をするのかも知らないが我が取材班はアウェーのため無難な席へw
 
 「MENU コーヒー ショップ マル屋 営業時間 午前■~午後■ 電話(661)9166」■は塗りつぶされています。
 同じく裏面「MENU コーヒー ショップ マル屋 営業時間 午前■~午後■ 電話(661)9166」■は塗りつぶされています。
 元々あったメニューをカラーコピーしたのだろうか。そのようなしつらえとなっている。
そのコピーされたメニューですらもうズタボロになっていますw
なにやら元の価格から大幅ディスカウントになっているw
コーヒーの元の値段は250円が塗りつぶされ160円に!他には・・肉丼・他人丼に至っては元の値段500円に対して250円!w半額やんw
カスタードプリンの所には(お子様用)とも書かれている・・お子様しか注文してはだめなようだw
しかし見ては分かるように、値引き後の価格で300円以上のものは無いように見える。小泉政権の聖域なき構造改革でここまでしてしまったのか!?と思わざるを得ないほどデフレ!デフレ!デフレメニューだw
 
 取材班は「コーヒー」を注文。ちゃんとお絞りも出てくるのはさすが大阪のサービス。素晴らしい。肝心の味は微妙だったが、今日日喫茶店で160円でコーヒーが飲めるところなんて日の本広しといえどもこの“マル屋”ぐらいなもんだろう。
取材班はあとで調べたが、コーヒーの物価が160円なのは1975年ごろらしい。昭和の真っただ中の雰囲気で、昭和の値段で味わえる!最高じゃないか!w
他フードなどの“毒味”もしたかったが、それはまた今度時間があるときに無難なものを頼もうと思っている。
 店先にあった「いい物を安く!」を地で行っている。これは確かだ。看板に偽りはない。
しかしこの値段設定がマル屋の真骨頂だと思うのだが、ここまでやるとは儲けるつもりはないと言ってもいいと思うし「いい物を安く!」という触れ込みもマジで身を切ってサービスしているんだと思う。コーヒーの味は正直微妙だったが、ここまでするのはマスターの純朴な奉仕の精神のほかないと思う。
こんな滅多にないような絶滅危惧喫茶は是非とも地域のお客さんで支えてあげてほしいと思う。裏探訪取材班も今度はフードを頼もうと思う。
マル屋頑張れ!!
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(2016)