全国裏探訪取材班は「あいりん労働福祉センター」へ潜入している。前回は西成のあいりん地区の結核発症者数は全国平均の約28倍など生々しい同地区の実態などを“センター”の内部の様子と共にお届けした。今回も引き続きセンターの内部の詳細をお届けしたい。
薄暗い切れた蛍光灯に、精神病院か収容所のような鋼鉄製のゲート。無骨なコンクリートの障壁、掃除しても落ちほどの汚い緑色の床。全員アブラまみれの暗い顔に酒臭と体臭。
このような環境にさすがの裏探訪取材班も、センターに入ってから十数分が経ったがここへ毎日通うことを考えると精神が病みそうになる。
荒廃した館内はどこまでも続く。時にどこかより叫び声が聞こえる。マジでヤバイ。バイオハザードよりヤバイ。
「厳禁 ここはみんなの憩いの場所です タンをはいたり放尿などの汚物を 捨てることは絶対にしないこと」こんなことを書かなくてはならないレベルなのだ。
階段の踊り場なのだがものすごい汚物のにおいがする。と同時に、感情論かもしれないが何か怨念のようなものも写ってはいないだろうか。
奥の労働者か浮浪者かはわからないが、酒に酔い終始呻いていた。まさに世紀末。
この“センター”も当然営業時間があり、午後6時まで。それ以降彼らは容赦なくここから放り出される。いちおう無料のシェルター券の配布もあるようだが全員が全員貰えるわけではないらしい。ここでも“アブれ”れば終わり。寒空へGO!となる。
「ご注意 ――(中略)――5.施設内でアジッたり多人数でねり歩いたりしないでください――。」
“アジッたり”とはなかなかの死語だが、社会主義者や学生運動のような活動をする人間も涌いてくる西成ならではだ。
ここでは当然のごとく新聞は聖教新聞のシェアが多い。「――学びの人生は負けない――」って負けてるやん。犬作先生の肖像ももちろんあります。(笑)
センターの上層階は「市営萩之茶屋住宅」となる。文字通りあいりん地区でここに住めるのは“上層階級”となる。
そして最後に。
「労働者の皆様へ 当センターでは寄場における除染 求人は一切認めておりません。 労働者の皆様は、十分ご注意願います。 〈公財〉西成労働福祉センター」
という表示が出ている。いわゆる原発事故における“除染”の求人だ。このセンターは求人を斡旋している施設のため、いわゆる非公式の日雇いを斡旋する「手配師」というブローカーも多く現れる。一時期、建設現場などよりよっぽど割のいい除染の求人が多かったようだ。もちろん高濃度の放射線セシウムなどを吸ってしまえば最後、結核などとは比較にならない重篤な後遺症に苦しめられるだろう。しかし、そんな知恵も知識もない労働者が悪徳ブローカーにいいように騙され、本当に危険な地域で本当ならば高額な報酬が約束されるはずが、少し高いだけの賃金で働かされ搾取される現実もある。
という表示が出ている。いわゆる原発事故における“除染”の求人だ。このセンターは求人を斡旋している施設のため、いわゆる非公式の日雇いを斡旋する「手配師」というブローカーも多く現れる。一時期、建設現場などよりよっぽど割のいい除染の求人が多かったようだ。もちろん高濃度の放射線セシウムなどを吸ってしまえば最後、結核などとは比較にならない重篤な後遺症に苦しめられるだろう。しかし、そんな知恵も知識もない労働者が悪徳ブローカーにいいように騙され、本当に危険な地域で本当ならば高額な報酬が約束されるはずが、少し高いだけの賃金で働かされ搾取される現実もある。
以上の取材内容を鑑みると、このセンターは普通の生活を送らるようにするためのポジティブな施設というよりは、見ての通りやはりどこかの収容所にしか見えない。
改めて、色々考えさせられる施設だ。探訪するのはお勧めしないが、どうしても場合はくれぐれも労働者を刺激しないように気を付け、汚い格好で探訪するように。
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(2017)