【木造3階建】奈良三大遊郭、大和郡山の洞泉寺遊郭と源九郎稲荷神社【妓楼の迫力!】(1)

全国裏探訪取材班は、奈良・大和郡山市に向かった。
奈良三大遊郭の3つのうち2つがここ、大和郡山にある。今回取材する洞泉寺遊郭と東岡町「郡山新地」がそれだ。
大和郡山はもともと、豊臣秀吉の異父弟、豊臣秀長が兄秀吉の天下統一に貢献し、最終的には大和国・紀伊国・和泉国の三ヵ国他100万石を与えられ、大阪城の東側を守るためここ大和郡山城を拡大。城下町も栄え、今に至っている。
大和郡山中心には
「柳町商店街」
がある。下町情緒漂う商店街だ。
 奈良古都は道が非常に狭い。大和郡山は城下町だからか、このような枡形(敵が攻めにくいよう道が途中で2か所曲がっている)も存在する。
おっと、ここで質屋の看板。遊郭臭がしますねw
 本当に道が狭く、門には置石。ロングボディーの自動車は直進のみです。
キッコーマンの看板が渋いですね。
 出現しました。巨大な木造2階建ての重厚な木造建築。2階軒下の電灯が妓楼の雰囲気を一層感じさせます。
 やたら生活感がある、洞泉寺町です。ベランダのない家屋が年代を感じさせるが、この民家は現役のようだ。奥には何やらソレらしい建物が残っている。近づいてみる。
 ちょうど洞泉寺町の中央あたりまで来た。いまだに遊郭時代の建物が悠然とそびえ立つ。1軒だけでも鼓楼の圧倒的な存在感を示す素晴らしい雰囲気だ。3階部分が戦国武者の兜のように誇らしいさまは、気分がいい。
100年前の建築を現代で見ても古さを感じないのはなぜだろうか。
北側より同じ建物を見る。北側は一面細縦格子ではなくガラス窓タイプ。2階のこの窓側から、浴衣の女郎が扇子で誘惑する絵が思い浮かぶ。いい時代ですね。
灯りが吊られていた。日が暮れた薄暮、妖艶で怪しげな光を放ち楽しい宴を毎夜繰り広げていたのだろうか・・
 
 ずっと、2回の窓を見入っていると、今にも窓が開き
「お兄さん!いらっしゃい。」
と誘われそうだ。おっと白昼夢はこれくらいにしておこう。
2・3階を見上げてみると、洞泉寺町の遊郭群は一軒一軒、手入れされており細縦格子もきれいに現存している。
 この遊郭の北側は駐車場になっており裏側を少し覗く。中庭はメンテナンスが行き届かなかったのか木々が生い茂っている。蔦もそのままなので、建物にはよろしくない状態だ。
 中庭側は衣類などが干せるようになっていた。

 
 1階には洞泉寺町の説明がある。今現在は民家に転用されているのであろうか。
 次回は、洞泉寺町のほかの遊郭と源九郎稲荷神社を見ていきたい。
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(2017)