全国裏探訪取材班は、福井県勝山市の「越前大仏」に来ている。実はこの大仏は奈良の東大寺を超え日本一だという。当然東大寺程歴史があるわけではなく、見た目はいわゆるバブルの遺産的なものなのらしいのだが。
ただこの越前大仏というのは、単なるバブルの巨大箱物遺産。というもの経緯を調べると単なる巨大建築ではなさそう。
実はこの越前大仏は、地元の実業家“多田清”という人物が、1987年(昭和62年)に総工費約400億円を掛け「大師山清大寺」として建立された。まさにバブル絶頂期だけあって金のかけ方が尋常じゃないのだ。
門前町を奥に進むと右に直角に曲がり、拝観券の発売所があるな。その奥に見えるのは南大門。か。パースペクティブを見ると巨大なのがお分かりいただけるだろうか。
拝観券の値段は「大人/500円」。1987年の開業当時は駐車場1000円、拝観券3000円と言った超強気なバブル価格だった。それが客離れを呼び2500円、1000円と徐々にジリ貧に。最終的には800円、現在の500円に落ち着いた。
「南大門」
これも奈良のオリジナルの南大門を模したデザインなのが見ての通り分かる。こっちは鉄骨造で真新しいのだが・・
「大門仁王様像と廻廊」
ここには読んでの通り、建設当時中国で造られ天津港から三国港まで海運で運んできたという。バブリーすぎるな。
素子てこれが例の仁王門。数年をかけ遥か中国から運んできただけあってさすがに迫力がある。これぞ平成バブルと言ったところだろうか。
南大門をくぐると次に見えるのは中門だ。これはハリウッドか何かの映画のセットか?と見まがうほどのスケール感。しかもセットではなく本物。こ、これはすごい。勝山と言うと福井県でも一二を争う豪雪地帯なので、冬季は人が皆無だというが、こんな過ごしやすい季節も皆無なんて・・・大丈夫なのか。
中門越しに大仏殿を見る。大仏殿は巨大すぎてまだ全貌が分からない。中門をくぐると、、
ドーン!これが今回のメインディッシュともいうべき大仏殿だ。この大仏殿の大仏も中国の洛陽市にある龍門奉先寺座像をモデルにしているという。さてどんなものなのか。そして、この宗教施設を作った多田清とはどんな人物なのか。大仏を見ながら回想していこうか。次回へ続く。
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(2017)