全国裏探訪取材班は、岡山県笠岡市にある「伏越遊郭」跡を裏探訪している。娼妓ほぼ全員が二枚鑑札による栄華を誇った同遊郭だが、現在は火災で大部分が空き地になったり、ゴミ屋敷になったり、その華やかな経歴は今はもう見る影もなく転落していた。
取材班は前に引き続き、山陽本線沿いに見ていこうとしよう。ここなんかも本来妓楼が建っていたんであろうが既に更地になっていた。
視線を山陽本線側に傾けると、壁と屋根が崩れ落ちたあばら家もあった。大きく「売家」と書かれておりもう誰も居なさそうな雰囲気。
長屋のようにニコイチになっている物件の左側は何やら日本地図の看板が掲げられていた。これは一体何なのか。
「全旅連 岡山県旅館環境衛生同業組合 すずらん」
その黄色い日本地図の看板には、全旅連という看板があった。これはおそらく旅館とかそのたぐいのアライアンスチームを示すものに違い無い。ってことは旅館の屋号の行灯こそないが、ここは旅館。すなはち転業旅館かだったのか。
「ドロボーにカギかけは家族みんなの合言葉」「笠岡警察署管内笠岡防犯連合会 防犯連絡所」
ちなみにこの旅館は防犯連絡所としても機能していたよう。かつての○春の温床が防犯云々っていうのもいろいろ突っ込みどころ満載ですけどまぁそれは置いといて。ちなみに今防犯連絡所制度ってほぼ形骸化してるんでしょうね。
とりあえず、取材班は伏越遊郭の北側は見終わったんで今度は来た道を戻って行こうとおもう。
この伏越遊郭はど真ん中に空き地があるというのは、お伝えしたが、この空撮写真をよく見ていくと岡部医院(左上の角の部分)のところは雑草の生え方が違っているのがわかる。そのほかにもよく見ると、各妓楼が建っていた部分の境界も薄っすらわかるな。
実際地上から観察しても、このような感じで地面に境界を示す石が残っている。
この空き地を分ける石なんかもおそらく当時の物だと思われる。これらをよく見ると当時使われた石が今の物と少し違うのがわかる。
この空き地の南側は小川が流れており、ちょうど廓と外部を隔てる結界のような役割を果たしているようだ。写真中央は小川に降りていく階段もあるようだ。往時はここで洗濯物などをしていたのか。
上から小川を見ると、西側は暗渠化されている。ちょうど道路の下を通っているのか。それとも、民家の下を通っているのか。この感じだと恐らく道路の下でしょうね。じゃ無いと山梨のココみたいになるんでw
この空き地から南に行くと、フリー乗り場へ出ることになる。
さて次回は最後「伏越遊郭」の残る部分を見ていきましょうかね。
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(2021)