全国裏探訪取材班は、岡山県浅口市金光町にやってきた。ここは幕末期に誕生した幕末三大新宗教の一つに数えられる「金光教」の本拠地だ。金光教の発祥の地だけあって駅の名前はもちろん、自治体の名前にまで”金光”が用いられている。
「金光教のシンボル」
金光教のシンボルであるこの紋は八波に丸に金となっている。これは初代祖師の金光様の家紋でもあるらしい。世界に金光教が広がるように。という願いが込められているのだという。
「金悦堂」
当然そのシンボルは町のあちこちにある。これは金光教のシンボルの入った、金光饅頭(みかげ饅頭)というお菓子を売る店。創業は明治時代なのだという。
「金光まんじゅう」
そのほかの店にも金光まんじゅうなんて言う少々安直なネーミングのお菓子も売っていたり・・
「神訓せんべい」
御神訓煎餅といういかにも金光教への信心を啓蒙するお菓子もあったりするwまぁいわゆる瓦せんべいか。
「・家族そろって御参りをしよう。 ・今を喜び笑顔になる「けいこ」をしよう。 全国信徒会 霊地信徒会」
「真剣に御取次をいただき、御用のおかげをいただく。 全国信徒会 霊地信徒会」
金光教のシンボルが高らかに掲示されている渡し看板には、いかにも宗教的な文言が書かれている。「けいこ」とか「御取次」とか金光教の用語と思しきキーフレーズが並ぶ。
「神露 シンロ」
当然その金光の地酒の酒蔵なんかもある。その名も神露酒造。コンセプトは「この神酒はわがみきならで 天地の上の恵みの露とこそ知れ」だという。神々しい酒だな。あ、あと注意なんですけど、この神露というのは読み方は”しんろ”ですからね。どこかのKの国のゴミ酒眞露(じんろ)ではありませんのであしからず。
「新型コロナウイルス 心のワクチン「ありがとう」じゃけぇ!」「幸せへの3密 心 神様 親先祖様」「トクトク 徳 特 信心!」
さらに路地の案内板にはこのような張り出しもあった。心のワクチンとか幸せへの3密とか昨今のコロナウイルスに掛けた信心への文言も並んでいて、しかも、ちゃっかり岡山弁も使われていたりする。
大通りを少し進むと左手側にアーケードが出現。ここを左へと進むといよいよ金光教への最後のアプローチとなる。
「正門通り」
このアーケードは正門通と呼ばれているらしく、食堂や神具も売られている店もあった。
「つちや食堂 営業中」
看板は明らかに昭和から存在しそうなもので、デザイン的にどんぶりとコーヒーカップのピクトグラムが渋すぎる。営業中と書かれているが店自体はコロナで時短なのか休業なのか準備中だった。
「正門」
金光駅から徒歩10分程度だろうか。いよいよ正門まで到着しましたよ。ここからがいわゆる”境内”ということになるんでしょうか。
一般的な神社の様式ならここに鳥居があるような場所と思われるのだが、ここにあるのはお寺の山門のような物件だ。この辺が新宗教と言われる違いなんでしょうか。次回は敷地内へと足を踏み入れる。
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(2021)