全国裏探訪取材班は、岩手県No5都市北上市に来ている。そもそも都市が形成されたのが明治以降なんで、さして大した歴史が無い街なんですが、結構飲み屋街の規模が大きかったりする。
集合の飲み屋ビル以外の殆どの飲食店は、このような感じの安普請の物件が多い。まぁお金かけてもしょうがないからな。
当然東北の雪国なんで雪は3月か下手すると4月ごろまで積もることがしばしば。
「SHILLA BILL」
こんな感じの街を散策しながら、寒い北上のオンボロ酒場を迷い犬の如く放浪する。すると、酔っぱらった婆が取材班に声をかけてきた。
「串八 北上」
婆は、某店から酒を飲んで出てきた。だいぶ歌って飲んできたと思しき雰囲気で寂しい北国と思えないほど陽気だ。
そんな婆は取材班に対し「北上はほんといいところよ!サイコー(標準語訳)」みたいな事を言っていた。
取材班は「何故最高なんですか?」と聞き返すと取材班の想像から斜め上を行くとんでもない答えが返って来た。
婆「そりゃあんた、北上市は生活保護も簡単に長期間受けれて、仕事しなくても昼間から酒飲みながら楽しく生活できるからね!(標準語訳)」だと、、
「スナック けい」
「風花」
大阪の乞食ゾーン西成バリの開き直った答えが返って来たのもなかなかの驚きだが、内気とされる東北人、特に盛岡県人がそこまでカミングアウトするとは。。これぞ酒の力(!)なのか。
そんな生活保護の金の一部で売り上げを立てていたであろうスナックにもこのような閉店を知らせる張り紙が。「(略)11年の間心より感謝申し上げます。 またどこかでお会いできましたら・・・」まるで行き先も告げず旅に出る女のようだな。やはり厳しそうだ。
そんなある種の“遺書”に感傷を浸る間も無く、取材班はオンボロ酒場を徘徊していくこととする。
そんな北上市のオンボロ酒場、青柳町を見ていると、すべての酒場に例の“遺書”が貼られていそうな風情だ。それくらい飲食店の死亡率が高い気がしてならない。
「青柳町二丁目 1」
まあ、ここいらあたりが北上市のオンボロ酒場の中心地ですかね。なかなかDEEPだな。場末感が堪んねぇ。
「カラオケありません ホステスおりません」
なるほど、客の期待を逆に失望させないように最初に期待を最低レベルまで下げておく作戦か。
「小料理 久」「STEAK カントリー」
こちらは小料理店ですか。隣にはステーキを扱う店ですか。ここも例に漏れず生きてんのか死んでいるのかがわからん。
今日は眠たいのでここまで。次回も「青柳町」見て行きますよ。
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(2019)