【一泊】バブルの残照「レストホテル道後城」に宿泊したい【50万】(2)

 

全国裏探訪取材班は、愛媛県松山市にある「レストハウス道後温泉」に来ている。素人がぱっと見は本物の城郭と見紛うほどのよくできた物件だ。そんなマニアックな物件を取材班は“攻略”しようとしているのだが、いかせんこれ以上中には入れないため、文明の利器を使い接近しようかと思う。早速細部を見て行こう。

この「道後城」が竣工したのは1980年代。ちょうどバブルということもあり、この時代以前に建てられたバブル建築はたくさんあるのだが、ここまで豪勢なラブホテルは取材班も見たことがない。

かの有名な松山城は豊臣秀吉恩顧の大名、加藤嘉明が築城したのだが、ここはラブホテル。松山城の道後城。名前のイメージは似通うのだが全く別物なのでご注意ねがいたいところだ。

それにしても、城としての縄張りは意外としっかりしており、雰囲気は和歌山城に似ている気もしなくも無い。城の縄張りの種類は梯郭式になるのか。

まあ、本物の城でも無いのに学術的な城の話をしても、全く取り付く島はないのだがそんな話をしたくなるほど本物っぽいわけだ。

 

「レストホテル 道後城案内図」

そんな、学術的な思考を話を打ち破るべく、城内にはこのような看板がありますよ。サービスルームとか、24時間お食事とかいかにもラブホなんすよね。そして、良く案内図を見てほしい。時代を感じるのが部屋番号に“4(死)”と“9(苦)”がないんですよね。

ラブホテルの施設を見て行こう。大天守閣本丸と小天守は通常廊下で繋がれていることが多いが、こちらのレストホテル道後城はそんな通常廊下の部分に多くの部屋がある。地上部分が駐車場で2階部分が部屋というわけか。

「小天守」

213、215、216号室が入るとされる小天守。こちらの一部はサウナ付きだったり小天守だけあって特別感があるな。

各棟はこのような廊下で繋がれておりこの感じなんかは本物の城郭そのものと言う感じだよね。

 

「大天守閣本丸」

そしてこちらは肝心要の本丸。こちらは五重のなかなか本格的な天守閣だ。部屋番号は下層から217、218、220、221、222、223室となっている。こちらも最上部の部屋はサウナ付きだったという。

噂によると、このレストホテル道後城の最高の部屋は一泊50万円だったらしい。当時泡銭を掴んでいたにわか富裕層が殿と姫になり切り「お殿様、あ〜れ〜」などとバカ殿ばりにゴージャスな一夜を過ごしていたのだろうか。

そんなバブリーなホテルなのだか、2003年に運営が税金を滞納によってこの物件が差し押さえられてしまい、それ以降は廃業。見ての通りガラスがあちこち割られ悲惨な状態になっている。

差し押さえられた物件は2003年(平成15年)に土地建物付きで14500万円の最低落札価格でヤフオク出されたようだが買い手は付かず、その後1億円以下で出品したというのだがそれでも買い手がつかなかった。

 

その後はご覧の通りだ。東京の激狭なタワマン億ションとか買うのだったら、こちらで億城を買ってはいかがだろうか。意外と苦しゅうない。かもしれない。

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(2019)