全国裏探訪取材班は、本州最果てのDEEPゾーン。青森駅前「第三新興街」に来た。ここらあたりは戦後長らく続いた闇市の残照が続いていたエリアだ。そんなエリアも再開発で東京ナイズされてしまってどうも触手が伸びない・・
そんな再開発エリアから取り残されるように、この駅南の一部エリアはいまだに戦後闇市の流れをくむ、戦後ドサクサバラック酒場が集合したエリアがある。こちらは東側の入口。
「第三新興街」
この“第三”っていうネーミングだがどう言うう意味で、どこから来たのだろうか。それかドサクサ系なので、もしかすると、“第三国人”とかから来てるのかも。戦後だし駅前だしバラックだし条件は合致するな。
取り合えず取材班はそこから侵入する。狭小の路地は戦後の雰囲気を色濃く残す。結構な飲食店の量が密集しているが、怪しいエリアだからか。その存在は地元の飲食店観光案内図には一切掲載されない。
この建築の1階のドア。これ低すぎないか・・・この写真は身長170センチくらいの我が取材班写真部が目線で撮影しているんだが・・・かなりしゃがまないと入っていけないだろ。どんな旧規格の日本人向けだよ・・
その低いドアも最初は倉庫の扉かと思ったが、3つほどそんなドアがある。これ完全に店舗だ。外に洗濯ばさみが吊るされ生活感満載だが。良く見るとドア横にはカラフルなガラスタイルがはめ込まれ、夜部屋の中が光ると妖艶に輝く姿が容易に想像できる・・現役ではなさそうなのが残念だが。
「スナック 青森」
東側の入口から入っていくと、途中にクランクがある。クランクがあるので、直線に見渡すことが出来ず怪しさにより煽り立てる。これはやはり魔界と呼ぶにふさわしい。
「浩ちゃん」「十八才未満の方 入場お断りします」
このようなスナックが沢山立ち並ぶ。
で、上を見ると電線が張り巡らされ、もう自作建築かよ。と思うほど。いまどき頭のいい中高生が作ってもこうはならないだろ。カオス過ぎる。
「胡蝶」
クランクの所にはこのようなスナックが。この扉のデザインと言い、下部の石の意匠と言い往時の赤線建築のそれのようだ。
このズタボロバラック建築は殆ど2階建てか3階建てだ。当然、住居兼店舗なわけで2階とか3階には洗濯物を干していたり、かすかな隙間よりAMラジオのような放送の音が漏れていたりとまるで昭和からなにも変わらない。今でもこんなところがあるんだよな。
次回も続きの様子を見て行こうか。
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(2013)