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全国裏探訪取材班は、九州最後の炭鉱「池島」で研修生と同等の炭鉱体験ツアーに参加している。以外にスッと見られるのかと思ったが結構中身が濃くて、取材班は興味津々となった。続きを見て行こう。
「エアーマント」これは、突如濃度の高い有毒ガスや火災が発生したときに退避する簡易避難所のようなもの。エアーマントの中は安全な空気が送り込まれており中毒や窒息に耐えられる。ちなみにこの阪神タイガース並みの柄は静電気が起きないように特殊な加工が施されている。
それにしても、そんな非常時にイラストのような落ち着いて笑顔で待てる気がしないが、取り合えず信用して待つしかない。エアーマントの供給のダクトが壊れたら・・・とは考えてはいけない。
小学校の生徒が書いた標語や習字。生徒の名前に“ライハン”や“ミレニア”“マニサ”と書かれている。恐らくこれは外国人研修生の家族のもとと思われる。本格的な採掘が終わった後も残った日本人と一緒に暮らしていたらしいな。
研修生のためだろうか、インドネシア語が併記されている。これらの「炭鉱技術海外移転事業」はもうすでに終わっているが、この池島の経験が海外でまだまだ通用しているのはうれしい限りだな。

ここは初期の「斜坑」だ。30度くらい傾斜があるが、数字以上にかなり急だな。
続いて坑内の「救急センター」だ。名前の通り救急の避難場所だったところだ。ここには様々な安全設備が配置されている。その一部を見て行こう。
これらは「酸素吸入器」非常時に酸素濃度が低下した際にこれを吸い込む。
こちらは「無線機」と言っても色々な種類があるが・・・
初期のものは完全なワイヤレスではなく、この黄色の無線ケーブルに無線機のアンテナを結んで電波を送信。そして本部からの応答を受信する様だ。いわゆる漏洩同軸ケーブルだな。
その他の設備もかなり旧式のようだ。いまどきダイヤルを“回す”電話機なんて無いよな。平成生まれは分からんやろw
こちらはダイナマイトの発破起動装置。コードが色分けされているのは発破タイミングを精密にズラすためだ。
このような図で配線を組み、発破タイミングをコントロールして掘り進めていく。なるほどな。
ちなみに毎年7月の「保安週間」では提灯を飾って安全を祈念し、坑口に主婦が集まって、坑夫が出てくるや否や酒を渡したりおにぎりを持って行ったりして、無事に帰って来た労働者を持て成してヒーロー扱いだったという。
地熱で熱く蒸し風呂状態の、お世辞にも快適な職場と言えない環境で、掘削や爆破などの危険な作業。さらに海面下650mという精神的にもキツイ空間での労働は想像を絶する。裏探訪取材班は今回の体験を通じ海面下で作業していた彼らに素直に敬意を表したい。
次回からは池島の坑外の様子を見て行こう。
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(2018)