【炭鉱街の光と影】三井三池三川炭鉱とその周辺の赤線地帯。【そのなれの果て】(3)

裏探訪取材班は、三川坑を取材してきたわけだが、今回はその周辺の工夫たちの元住宅街とくたびれたスナック街を見て行きたいと思う。

国道389号線の西側に並行するメインストリート。この旧幹線を軸に今回は取材をしていきたい。パッと見は普通の道だが・・

「三川町二丁目」寂れまくったその看板が今のこの地区の現状を表しているのか・・一般的には完全に終わった街だな。前後の停留所も、三川町四丁目と三川町一丁目と言うのもこの町の規模の大きさを確認できるな。

「居酒屋 福ちゃん」怪しいスナックに見えなくはないが業態変更だろうか。外観は完全にスナックだが、居酒屋になっている。

地場の案内板にはこのかつてのメインストリートが“国道389号線”と記載されている。なるほどな、やはり旧道か。

「お食事の店 いずみや ☎54-2818」

ここは元々寿司屋の模様。2階部分が現代風に加飾されている。

出入口が斜めに取り付けられている。これも遊郭当時の名残なのかどうかは分からない。ここも道路面は現代風にアレンジだな。

「スナック 時流」(じる)

怪しく紫にペイントされているのをどう見るかは、この物件の評価を分かれるのだろうが、ここは元三川の歓楽街。多少派手なのはいい事だろうな。うん。

 

「麻雀クラブ ?ミ?ス?」

三川中心部が近づいてくると、このような渋い物件の密度が増えてくる。すでに役目を終えたと思しき物件だがやはりこのような物件を見ていると終わった街と実感させられる。

詳細を見て行こう。よく見るとわかるがこのビニール製の看板は、緑白緑白緑との配置で存在したことが分かる。太陽光は濃度が濃いものほど光のエネルギーを吸収してしまい、有色の緑の看板だけがはげ落ちてしまっている。

街道沿いにはこのような妓楼風の和風建築もある。

裏に回ると「大蔵マンション 1DK」と記載された看板があり下宿屋どのような雰囲気。寂れすぎやろ。

 

少し有明海川へ進むと、ズタボロの廃墟木造のアパートが。蔦が生い茂り2階に侵入している。往時はこのような住処に坑夫が家族で住んでいたに違いない。

共同住宅は共同住宅だろうが、寮のような雰囲気もあるな。

瓦は歪み、ガラスは割れ、バラックに毛が生えた程度民家群。人が住んでいる雰囲気がある。と思うと汚い便所の雪駄のような物をはいた住人が出て来た。顔は黒く汚れておりお世辞にも普通の生活とは言えない。取材班には気にせず洗濯をしていた。

 

こういうエリアにはお決まりの「公明党 掲示板」が思わず目につく。

まだ三川地区は始まったばかり。この後もじっくりと同地区を見て行くとするか。

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(2018)