【生者と死者の】死者の住む他界への入り口「黄泉比良坂」へ足を踏み入れる【境界線】

 
全国裏探訪取材班は島根県は松江市の東出雲町に来ている。裏探訪取材班はあの世への入り口とされる「黄泉比良坂」(よもつひらさか)へ探訪すべく国道9号線を走って来た。
国道から目的地へは小さな看板が出ているだけで、ボケっと走っていると確実に見落としてしまう場所だ。しかもわかりにくい。平賀地区に入ると農家の倉庫のようなところに看板が出ている。早速取材班は矢印の方向へ行く。
 「黄泉の国への入口 黄泉比良坂 300m先→」との案内板が出ている。
道中のアプローチからなかなかの雰囲気。椿の花が散乱している。
 島根県といえば、出雲大社があり八百万の神が集うといわれるほど、神道の信仰があるがここは目立たない場所に存在。かなり地味だが、なにせ神話にも出て来る重要な場所らしい。
取材班は目的地「黄泉比良坂」に到着。日本の門柱のようで鳥居に似たしめ縄をくぐってゆく。この空間の空気はずっしり思い。地元では有名な心霊スポットでもあるようだ。
 
「神蹟黄泉比良坂伊賦夜坂伝説地」1940年に建立されたらしい。この黄泉比良坂にまつわる神話(古事記)を現代的に簡単に説明したい。
“日本を創生した女神イザナミ(伊邪那美命)は、火の神ヒノカグツチ(火之迦具土神)を生んだ際に命を落としてしまう。夫である男神イザナギ(伊邪那岐命)は死後もイザナミを恋しくおもい、死者の国である黄泉の国へイザナミを迎えに行った。〈続く〉
 黄泉比良坂にある「やまももの木」
〈続き〉イザナミに再会したイザナギが一緒に帰ろうと言うと、イザナミは「黄泉神に相談しないと帰ることはできない」と言い相談をしにイザナギの前を後にする。その時、「けして自分の姿を見ないでほしい」と言って去った。待てど暮らせど戻ってこないイザナミに痺れを切らしたイザナギは、約束を破りイザナミを探しその姿を見る。そのイザナミは醜く腐ってウジ虫が湧いていた。恐ろしくて逃げだしたイザナギをイザナミは鬼女ヨモツシコメ(黄泉醜女)と共に追いかけてくる。ヨモツシコメの気をそらすため、桃の実を投げつけると追手は撤退。〈続く〉
「千引石」(ちびきいわ)千人で引かないと動かないことからこの名前がついた。もしかしたらこの岩はイザナミを弔うための墓石かもしれないことから、日本最古の墓石ともいわれる。
〈続き〉何とか振り切ったイザナギは、その場所に千引石を置いて道を塞いだ。」〈終り〉
となかなか暗い話だ。
 そんな畏怖の念によって、写真を見ての通り普通の雰囲気ではない。何かの結界の様に佇む。
 
 死界への坂「伊賦夜坂」(いぶやざか)。通行する人々が魂に見えなくもない。
 道中には獣の屍があった。黄泉比良坂というのもあながち作り話でもなさそうだ。
出雲大社へ行かれるのであれば、ここもぜひ探訪してほしい。間違いなく“裏”探訪になるだろう。
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(2016)