【島が】新宮市「浮島遊郭」跡と被差別部落「春日地区」を散策する!【浮いてる!】(6)

全国裏探訪取材班は、和歌山県新宮市にある「浮島遊郭」の裏探訪をほぼ終えたのだが、遊郭に行く前に立ち寄った浮島に気になる事があったので、それについて私見と言うか勝手な考察を述べて行く。直接は浮島遊郭には関係ないので、興味が無ければ見なくて結構ですw

「浮島(手前)と浮島遊郭(奥)」

で、チクチク気になるものと言うのは・・・何を隠そうと、そう、浮島遊郭の命名の元になった浮島なんですよね。

「おいの」

浮島には“おいの伝説”と言う伝説がありこの地の民謡にも歌われている物語がある。具体的には、こんな話だ。この浮島の近所においのと言う心優しい娘が住んでおり、おいのは父と薪取りに浮島へ行った。

現在でも実際に浮島へ渡ることができるように橋がかけられている。お昼になりおいのは父といっよに昼食を食べようと思ったのだが、箸を忘れた来たのに気付いた。するとおいのはまっすぐ伸びる枝を付ける赤芽槲(アカメガシワ)と言う枝を折って箸の代わりにしようと森の中深くへと入っていった。

浮島の中は草木が深く生い茂り、寒冷な土地にしか自生しない植物と、温暖な南国でしか見られない植物が混成状態になっている珍しい生態系が確認できる。そんな深い森へ入ったおいのは、なかなか帰ってこない。心配した父は娘を心配して森に探しに入った。

「蛇の穴」

父がおいのを探しあてると、おいのは今まさに大蛇に飲み込まれようとしている所だった。そのとき父は必死においのを助けようとするが無念ながらおいのは大蛇に飲み込まれてしまう。

おいのは大蛇に飲み込まれ、その大蛇もまた蛇の住む底なしの井戸に沈み入ってしまう。そんな蛇の穴が今でも残っている。実際に見てみると確かに底なし沼っぽく、入ると出てこれなそうな不気味な井戸だ。

「泥炭浮遊体」

ちなみに実際は、泥炭浮遊体と言うスポンジ状の植物の腐敗した繊維とその分解物が浮島の主成分であり浮くメカニズムなので、完全な底なしと言うのはあり得ないのだが、実際の蛇の穴に見学に行ってみると、あたりは陰鬱な雰囲気に包まれ、伝説ではあるものの底なし井戸の貫禄は十二分にある。

「蛇性の淫」

この伝説を江戸後期の作家上田秋成は「雨月物語」と言う読本の一編として「蛇性の婬」として残したとされる。江戸以前の新宮は遊郭とか記録はほぼ残っていないようだが、実際には古の当時から廓などに少女が売られていくようなことがままあったに違いない。

 

全国裏探訪取材班は、この蛇性の淫でおいのが飲み込まれた大蛇や底なし井戸というのは一種の入れば生きて出てこれることが先ず無い。仮に出てこられたとしても綺麗な体では帰ってこれない。と言う、当時の遊客(蛇)や遊廓(井戸・沼)を形容したものだったのではないか。と考えている。

もしかすると、このおいの伝説は父や母が生活に困り、背に腹に代えられず成す術なく遊郭へと売り飛ばされてしまった少女の悲しい昔話に聞こえるは取材班だけだろうか。それが、この地の遊郭の命名に“浮島”と名付けた所以かもしれん。

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(2020)